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今週の一本

●冷凍食品の利用回復  去石誠一 (週刊冷食タイムス:09/10/27号)

冷食協が主婦に調査
ヘビー客復調、メーカー信頼

 (社)日本冷凍食品協会は「“冷凍食品の利用状況”と“食の安全”意識実態調査」の結果をこのほど発表した。全国の25歳以上の既婚女性500名を対象に8月18〜20日、インターネットで調査した。報告書では、「週に2〜3回以上冷凍食品を利用する人は44.4%で、昨年の天洋食品事件以前並みの頻度に回復している」と分析。購入目的は「料理に使う素材」が52.8%(複数回答)、「自分の弁当のおかず」が52.6%と多く、「自宅で食べる昼ごはん」は32.4%と増えていると総括している。

 (1)主婦の冷凍食品の利用頻度はかなり回復=冷凍食品の平均利用回数は「月に2.0回」で、全体の44%(08年11月調査時は31.4%)が「週2〜3回以上利用」しており、ヘビーユーザーが復調の兆しにある。
 (2)冷凍食品は「弁当の利用」が多いが、家庭内の食事でも利用が増えている=「料理の素材として」(52%)、「自宅で食べる昼ごはんとして」(32%)が大幅に増加している。
 (3)購入には「原料原産地の表示」を重視する人が87%=ただし中国産への忌避意識はやや低下。産地の他、「信頼できるメーカー」を重視する人が86%いる。「価格の安さ」を重視するは67%で、この傾向は若い世代を中心にやや強まっている。
 (4)食の不安で第一位は「農薬」(85%)=次いで「偽装」(80%)、「魚介類の水銀汚染」(75%)、「BSE(牛海綿状脳症)」(74%)など、見えないものへの不安が上位にきている。
 (5)食の品質・安全における信頼保証の第1位は「自分の確認」(77%)=「メディア」(18%)と「行政」(28%)への信頼は低く、「生産者」(60%)と「メーカー」(58%)は比較的高い信頼がある。

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