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●取扱減少で軒並み減収
松田陽平
(週刊水産タイムス:09/11/16号)
築地卸5社の中間決算
築地市場荷受5社の第2四半期決算は、主力の水産物卸売事業における取扱数量の減少と単価下落の影響が顕著で、軒並み減収となった。下半期は利益確保が課題。年末商戦でどこまで健闘できるかがカギとなる。
魚価安で営業赤字 中央魚類の第2四半期(4〜9月)は魚価の低迷と数量減少で減収減益、営業赤字となった。利益面で当初予想を大幅に下回った。 連結売上高は849億円で前年に比べ11.2%減少し、営業損失3億3600万円(前年は1億6700万円の利益)、経常損失1億8000万円(同3億3300万円の利益)、純損失9600万円(同8700万円の利益)を計上した。
70%の営業減益 大都魚類の第2四半期連結業績は売上高718億8000万円と前年同期比6.0%の減収、営業利益は70.0%減の2100万円となった。 水産物卸売業は、消費の落ち込みなどが響き売上高5.5%減の659億円、魚価低迷により営業損失5800万円(前年同期は4500万円の損失)を計上した。 水産物の冷蔵、加工及び販売を主体とする水産物その他事業の売上高は11.2%減の58億0800万円、営業利益は53.7%減の1800万円となった。 営業損失は改善 築地魚市場の第2四半期連結業績は、取扱数量がほぼ横ばいながらも平均単価の下落により売上高は415億9000万円と前年同期比6.3%の減収。営業損失は4600万円(前年同期は1億9900万円の損失)。水産物卸売事業の売上高は412億3200万円(前年同期は440億5800万円)、営業損失は1億0800万円(同2億2600万円の損失)。
営業黒字に転換 東都水産の第2四半期連結業績は、水産物卸売事業における高級商材の取扱数量の減少と単価の下落により売上高は前年同期比11.2%減の694億7700万円、営業利益は4億8600万円(前年同期は4600万円の損失)と黒字に転じた。柱の水産物卸売事業の売上高は13.0%減の642億1400万円、営業利益は7800万円(前年同期は8700万円の損失)となった。 冷蔵倉庫及びその関連事業の売上高は21.6%増の49億1200万円と好調で、営業利益は2億9600万円(前年同期は9100万円の損失)。東水フーズの売上高が順調に伸びたほか、カナダのエアロ・トレーディング社の売上高、収益が好調に推移した。
利益は前年並み 第一水産の第2四半期業績(非連結)は、取扱数量の減少と単価の下落などにより、売上高は226億4300万円と前年同期比15.3%の大幅な減収となった。一方で、保管料など販売管理費の縮減に努め、営業利益は0.4%減の3800万円、経常利益は0.6%減の1600万円、中間純利益は1600万円と前年同期並みを計上。
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