●ニチレイフーズ タイにチキンの大型工場4ラインで80億投資
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完成したGFN新工場、原料処理の スローターハウス(写真)を 併設した超大型規模 |
既に日本の有力販売店の現地視察も始まっており「当初見込んだ以上の受注がある」と、同社ではタイのチキン事業に明るい見通しを示している。
新設したGFN工場は敷地23万2千平方m(約7万坪)で東京ドーム5個分。この中に原料処理の「スローターハウス」(1万7600平方m、約5300坪)と調理加工場(2万3千坪)を外気に触れない「スロータートンネル」で連結した完全一貫生産(フルインテグレーション)システムとしているのが最大の特徴。
生産方式はフライ+オーブンが2ライン。細かく条件設定できるツインタワーオーブン(海外製)を導入。フリーザーは自動霜取り機能を備えた新型機(同)。
2棟を合わせ、建物は直線で約530m、幅85m。この中に約500mの見学者通路を設けた。敷地内には9棟の高層型宿舎のほか銀行、売店などのユーティリティ施設も完備する。
SUNIFカビンブリ工場はチキン加工の5ラインに新たに1万7600平方mを増設し、2ライン(Wフライと、フライ+オーブン)を敷設した。増設分で月間600t能力がある。
増築工事に併せて加工場内にゆとりを持たせ、従来の大ロット生産だけでなく、小売用・小袋パックまで多様なニーズに合わせた対応を進める。電力、廃水、CO2などの省エネ、環境対応も図った。
増設したSUNIFカビンブリ工場ラインとGFNともに農水省の監査を受け、10〜11月には日本に輸出開始を見込んでいる。
報道陣に25〜26日にかけて内部を初公開した。