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今週の一本

●冷凍パスタ 高価格帯の競争激化  高橋尚徳 (週刊冷食タイムス:11/02/15号)

プレーンタイプにも注目集まる

 市販用冷凍パスタ市場は今春、大手3社が節約疲れからくる“プチ贅沢”と、高まる個食需要をターゲットに高価格帯商品を大量投入するため、シェア争いの激化が予想される。プレーンタイプのパスタには昨年の日清フーズに続き、日本製粉が既存品のブラッシュアップで参戦する。

上から日清フーズ、日本製粉、日清食品冷凍の高価格帯新商品
 日清フーズは今春、本格志向の「ママー・ファインセレクション」シリーズを7品投入し、ロゴマークを変更して上質感や高級感を高めた。
 日本製粉は「オーマイプレミアムゴールド」2品、「オーマイプレミアム」4品の計6品。レンジ調理で均等に加熱し、持ち手が熱くならず、簡単に開封できる工夫を凝らした「らくあけ紙トレー」をプレミアムゴールドにも採用し、品質を高めた。
 日清食品冷凍は昨春、中価格帯の「日清スパ王プレミアム」ブランドを大きく伸ばして市場シェアを拡大。今春は9品をリニューアルし、春からテレビCMも投下して成長性を維持する。縮小傾向にあると見ている高価格帯市場には、人気イタリアンシェフ川越達也氏が監修した「日清スパ王シェフズプレミアム」ブランドの2品を投入し、活性化を図る。
 一方、プレーンパスタは昨秋、日清フーズが4アイテムを発売し、ダイエー、マルエツなど有力スーパーが導入。「認知度が高まれば、玉うどん3食入りの後継商品に育つ可能性がある」(ダイエー)と期待が高い一方、「1食当たり100円程度にまで下げたい」(同)と、うどんの価格に近づける必要性を示している。
 日本製粉は数年前からプレーンタイプを発売していたが、1食当たり230g、乾麺相当で100gとドライのパスタソースの適量に合わせ、さらにパッケージもドライのブランドと統一し「オーマイ レンジでスパゲッティ」(3食入り)として出直す。実勢売価360円を下限に想定しており「ユニットプライスで優位性を発揮する」(同社)。

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