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今週の一本

●被災県で大幅減  相模活 (週刊水産タイムス:12/05/07号)

震災響き11%減473万t

農水省調べ 23年漁業・養殖業生産量
 農林水産省が4月27日公表した平成23年漁業・養殖業生産統計によると、東日本大震災の影響もあって、国内の漁業・養殖業生産量は473万3000tで、対前年比10.9%減と大幅に減少した。震災で岩手、宮城、福島、茨城の4県では一部データが消失しており、これらの数値は今回の統計に含んでいない。

 分野別にみると、海面漁業の漁獲量は379万6500tで、対前年比7.9%32万5000t減だった。サバ類が茨城、宮城、岩手県などで前年に比べ21.5%減少したことや、カタクチイワシも千葉、北海道、宮城県などで前年より25.1%減ったことが大きく響いた。このほか、ホタテガイが対前年比7.4%減、カツオは同12.9%減、スケトウダラは同5.1%と、漁獲量の多い上位5魚種が軒並み減少した。

 一方、海面養殖業の収獲量は86万2800tで前年に比べ22.3%減少。震災で被災県の養殖施設が大きな被害を受けたため。内訳は魚類養殖の収獲量が22万8800t(対前年比6.9%減)、貝類養殖は28万3400t(同32.6%減)、海藻養殖が34万8200t(同19.5%減)だった。魚類養殖は西日本が多いので、震災の影響は少なかった。

 落ち込みが激しかった貝類養殖はホタテガイが同46.1%減、カキ類(殻付き)は同17.9%減。海藻類養殖はノリ類が同11.4%減、ワカメ類は同64.9%減だった。

 内水面漁業・養殖業の生産量は7万3000tで、前年より7.6%減った。内水面漁業の漁獲量は、対前年比14.2%減の3万4000t。サケ・マス類が同17.1%減、シジミが同15.3%減、アユも同20.8%減となった。

 内水面養殖業は3万9000t(同1.0%減)。ウナギは愛知県などで増加し同7.2%増、マス類は同11.1%減、アユは同4.7%減、コイは同14.7%減となった。

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