●水産庁 ファストフィッシュ53品選定手軽においしく魚食普及
魚食普及を目的とした「魚の国のしあわせ」プロジェクトの一環として、水産庁が公募していたファストフィッシュ商品の第1回選定委員会が23日開かれ、64品が正式にファストフィッシュ商品に選定された。大手小売のイトーヨーカ堂やイオンなどの商品も選定され、ヨーカドーが23日、イオンが24日から相次いで販売を開始した。 水産庁が普及に努める「ファストフィッシュ」の定義は「手軽・気軽においしく水産物を食べること及びそれを可能にする商品や食べ方の中で、今後普及の可能性を有し、水産物の消費拡大に資すると考えられるもの」。23日開催した「わたしたちのファストフィッシュ委員会」で初めての審査、選定を行った。 第1回選定商品では、そのまま食べることができるせんべいや蒲鉾、魚肉ソーセージのほか、電子レンジで加熱して食べる商品、干物、びん詰めなど様々な水産加工品が並んだ。 「切り身魚をおいしくするたれ」(テンヨ武田)、「たこ飯の素」(大阪府漁連)、「S&Bシーズニング魚の香草焼き」「同魚のカレーソテー」などの調味料も選ばれた。 東急ストアやフレッセイのPBも イトーヨーカ堂は電子レンジで温めるだけのレンジアップ商品(約20品、売価298〜398円)を申請し、選定が決まった23日から全国約160店舗で発売開始した。「銀鮭のバジルオイル焼用」「むきえびのレモンペッパー焼用」など、独自開発した耐熱性トレーを用いた簡便性商品の販売に今後注力していく。 イオンは久慈市漁協(JF久慈市)と三陸鉄道と協力して企画開発した三陸産の「骨取りさんま」(スパイシー風味・バジル風味・シソ風味、売価298円)3品と「琥珀〆さんま昆布じめ」(198円)を申請し、選定された。全国のイオングループ約500店舗で24日から発売している。 そのほか、量販店のPB商品として東急ストアの「Tokyu Store PLUS骨取り寒風干し」シリーズ(赤魚・トラウト・さば・しまほっけ・さわら)5品、フレッセイ(群馬)の「魚惣菜茂田 さんま大和煮」「同 さば味噌煮」「さば煮付け」などが選定された。 |
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