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今週の一本

●2013年米国アラスカスケソウ漁獲枠4%増125万t  松田陽平 (週刊水産タイムス:12/12/17号)

安定した漁獲枠に安どの声

 来年の米国アラスカ・ベーリング海におけるスケソウダラの漁獲枠(TAC)が前年対比4%増の124万7000tに決まった。2011年から続く120万t台の安定した漁獲枠が確定し、スケソウ製品の生産者やスリミ輸入業者は肩をなでおろしている。

 スリミやフィレなどのスケソウ製品を供給する大手生産会社は「スケソウダラの資源の安定さや、米国の資源管理の確かさが反映された形の数字で、個人的には好印象で評価している。このレベルであれば、スケソウ関連の主要製品の供給に不足感も過剰感もなく、ユーザーと生産者が目指している価格の安定を図りやすい」と語っている。

 スケソウスリミを買い付けする輸入業者は「昨年とほぼ同じ漁獲枠でほっとしている。現地生産者は極端な生産、販売戦略(スリミとフィレの生産比率)の変更はしないのではないか。製品価格は前年並みか、変動したとしてもあまり大きな動きではないほうがスリミ業界にとっては良いだろう」としている。

 今年のアラスカ産スケソウスリミの生産量(アラスカ湾含む)は16万7000tと前年対比13%増加。一方、フィレとミンスの生産は7%減の18万4000t。スリミ対フィレ・ミンスの生産比率は48対52(前年は43対57)とスリミの比率が大幅に増えた。

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