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今週の一本

●世界の一流寿司シェフ集結  松田陽平 (週刊水産タイムス:13/03/11号)

幕張でワールドスシカップ開催

世界の一流寿司職人が集結したワールドスシカップ。手前が個人戦最優秀賞のアネフスキ氏(デンマーク)
 全国すし商生活衛生同業者組合連合会(全国すし商連)などが主催する世界最大規模の「ワールドスシカップジャパン2013」が千葉・幕張を舞台に6〜8日開催された。世界13カ国18人の一流寿司職人による個人戦と、8カ国8チームによるレストラン対抗戦が行われ、高い調理技術と創造性あふれる表現力を持つ職人が世界一の称号をかけて競った。

 6日の開会式で全国すし商連の山縣正会長は「大会の目的は正しい寿司の知識を広めること。高品質で安心安全な日本の食材を世界に送り出すことは平和外交そのもの。また、世界の寿司ファンのためにもなる。正しい寿司知識に導かれた寿司文化をぜひ世界に広めて頂きたい」と開会宣言した。

 主催者を代表して大会実行委員長を務める風戸正義氏(全すし商連常任理事)が挨拶。

 「今大会に参加する選手はそれぞれの母国と日本を結ぶ親善大使として、これからも世界の寿司文化の発展向上に寄与してほしい」と語った。

 6日に行われた個人戦では、18人の寿司シェフが伝統技術と創造性を生かした作品を45分間で仕上げた。審査の結果、個人戦の最優秀賞にはデンマークのペピ・アネフスキ氏が選ばれた。

 最優秀賞の栄冠に輝いたアネフスキ氏は「とても驚いているが、光栄に思う。できるだけシンプルに、手を加えすぎないことを第一に考えた」と語った。

 優秀賞には米国のジェフ・ラムジー氏と、福島・浪江町を離れて茨城・筑波で寿司店を再開した松本武士氏の2人が選ばれた。

 7〜8日に開催されたレストラン対抗戦では8チームが2日間で合計4種類のオリジナル寿司を提供。特別試食券を購入した一般審査員を交えた投票により順位を競った。

 最優秀賞にはスウェーデンの「SAIKO(最高)」、準優勝にはベルギーの「KOUZI」が選ばれた。

NSC賞はヨハンソン氏と「Tokyo」に

 「ワールドスシカップジャパン2013」で使用されているサーモンの公式サプライヤーであるノルウェー水産物審議会(NSC)のヘンリック・アンデルセン日本韓国担当ディレクターは審査員の1人として大会に参加。ノルウェー産サーモンの魅力を最も効果的かつ独創的に引き出した寿司として、個人戦ではスウェーデンのポンテアウス・ヨハンソン氏(SAIKO)に、レストラン対抗戦ではルーマニアの「Tokyo」にNSC賞(金賞)を授与した。

 アンデルセン氏は個人戦のヨハンソン氏の作品について「生サーモンとスモークサーモンの素晴らしい魅力を1貫で楽しめる創造性豊かで今まで見たことのない斬新な寿司」と高く評価した。

 大会の感想についてアンデルセン氏は「参加したシェフの技術レベルが非常に高く、審査員の頭を悩ませた。参加シェフの素晴らしい腕前を見ていると、世界の寿司には将来があり、発展・成長する可能性がまだ残っていると感じた。その点を追求すれば、世界の寿司ファンをもっと魅了していける」と語った。

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