●ニチレイロジG、タイで事業展開欧州、中国に続く海外第3弾 ニチレイロジグループ本社(松田浩社長)はタイのSCGロジスティクスマネジメント(SCGL)と合弁で同国に低温物流合弁会社を設立する契約を3日締結した。新会社は6月設立、9月から事業を開始する。欧州、中国に続く海外展開の3カ所目。 2014年7月を目標に、バンコク市内近郊で輸出入港にもアクセスが良いサムットプラカーン県内の外環道から約15kmのエリアに冷蔵倉庫を新設する。本社もここに置く。タイ国内の低温物流にとどまらず、欧州や日本との連携も視野に入れる。 合弁新会社は「SCG Nichirei LogisticsCo.,Ltd.」。資本金570百万タイバーツ(SCGL51%、ニチレイロジグループ本社49%出資)。取締役社長は境田博幸氏(ニチレイロジグループ本社海外事業推進部部長代理)事業は冷蔵倉庫、利用運送、実運送、通関業。 SCGLは本社バンコク市。資本金300百万タイバーツ。運送、倉庫管理、輸出入サービスなど行う。 ニチレイロジグループは184万tの冷蔵保管能力を有し、国内シェア1位、世界6位。1988年から欧州でも事業を展開し、2004年から開始した中国事業とあわせて、海外事業の売上高はニチレイロジグループ総売上高の1割強(2011年度の海外事業売上げ188億円)を占めるまで拡大している。 同社ではさらに海外事業の拡大を図るため、新規進出国の検討を重ねてきたが、タイは既にニチレイフーズの進出を通じて知見の蓄積もあり、今後も高い経済成長が見込まれ、低温物流市場の拡大が期待できるとして進出を決めた。 合弁相手のSCGLは常温帯で貿易から物流まで幅広い分野で事業を展開。低温物流事業のノウハウを持つニチレイロジと、タイ国内で常温物流事業を展開するSCGLとの協同で高度な低温物流サービスが期待できる。 |
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