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今週の一本

●日本水産、シニア、簡便など潮流に対応  佐藤巳喜夫 (週刊冷食タイムス:14/08/12号)

1食完結のタイカレーに挑戦

タイカレー グリーン
 日本水産は秋の商品で「単身世帯・シニアマーケットの拡大」と「ライフスタイルの変化」をキーワードに、簡便、時短、本物、健康志向などの商品価値と、惣菜、個食、シニアなど成長市場の取り組みを強化する。市場シェアNo.1の「焼きおにぎり」でテレビ、店頭とLINEなどSNSを活用した販促を展開。重点化する1食完結で「タイカレー」に挑戦する。

焼きおにぎりは25周年で販促強化 
 
 7日都内で記者発表会を開き明らかにした。

 焼おにぎりNo.1の「大きな大きな焼きおにぎり」は秋に迎える発売25周年を機に、ふっくら感などを改良。併せてテレビCM、消費者キャンペーン等を実施し深掘りを図る。25周年と売上げNo.1を大きく記載する。

 シニア層などの新たなニーズに対応するため、焼きおにぎりで1個50gの「10個入り」や、今春の新製品「朝ごはんおかか」と「黄金の実り」は3個入りを2個入りに改善し再投入する。

 1食完結型メニューのカップdeレンジシリーズには春の「3種のインドカレー」に続き、「タイカレー」に挑戦する。インドカレーは1食に3種類のルーで、ご飯を下に置いたのでパッケージの厚みがあったのに対し、タイカレーは1種類のルーをココナッツライスと仕切り入りで同じ平面に盛付けているため、パッケージがコンパクトで、コストダウンできた。

 発売に先行して各種展示会等で案内しているが「大変引きが強く、評価が高い」(同社)と期待が大きい。生産はハチカン(青森)。

 シニア層の個食夕食惣菜として新たに「今日のおかず」を立ち上げ、水産素材と野菜を組み合わせた2品を提案する。袋ごとレンジ調理し、開封してトレーのまま食べられる。簡便調理で後片付けも簡単。

 業務用には不足しがちな鉄分、亜鉛を強化した「栄養強化」シリーズで「いかと野菜の包み蒸し」など4品を開発した。学校給食、産業給食などに最適。

 介護・病院向けには「笑み満菜」シリーズでUDF区分3(舌でつぶせる)の「かに風味シューマイ」など3品。食材の見た目通りに凍結含浸法で加工した。

 大木伸介取締役執行役員(食品事業執行)は来春解禁が予定される一般食品の機能性表示について「業界が大きく変わる可能性がある」と強い期待感を示した。

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