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今週の一本

●いつでも出来たて提供、ロングライフチルド開始  井出万寿男 (週刊水産タイムス:15/03/23号)

仏の食品会社と技術提携

マルハニチロ宇都宮工場

 マルハニチロ(東京・豊洲、伊藤滋社長)が宇都宮工場内に建設していた「ロングライフチルド食品ライン」が完成し、竣工式と見学会が19日行われた。10℃以下で45日間保存可能。冷凍されていないため、電子レンジで2〜3分加熱すれば出来たての状態で食べられ、廃棄ロスも大幅に減るなどのメリットがある。

ルブラン社長(左)と握手する伊藤社長
 商品はフランス「フローリーミション社」との技術提携により、低温保管や殺菌後の素早い低温保存など、マルハニチロの独自製法を確立。ビーフシチュー、ハンバーグなど7品を4月20日本格発売する。

 保存料を使わず、素材の持ち味や風味、食感が出来たてに近い状態で提供できるのが特徴。しかも長期保存でき、店頭での廃棄ロスを極力抑えられる。価格は1人前350〜450円(オープン価格)。販売エリアは関東・東北。

 工場の敷地内には既存の魚肉ハムソーや冷凍食品の宇都宮工場、化成品工場、物流倉庫などが併設されており、全体の敷地面積は3万u。

 このうちロングライフチルド工場は建築面積3787u、延床面積5900uで平屋鉄骨造り。設備投資額は19億円(建物11億円、機械類8億円)。2つの生産ラインで1日当たり6万食を生産する。

 祝賀会で伊藤社長は「ロングライフチルド食品の取り組みはマルハニチロの基本方針の1つ。これまでのテスト販売を通じ、確かな手応えを得た。新分野開拓者としての責任も感じており、格別の覚悟でスタートに臨む」と挨拶。

 一方、フランスから駆け付けたフローリーミション社のレジ・ルブラン社長も「今までの取り組みが具現化した。大事なプロジェクトを共にすることができ、感謝している」と祝辞を述べた。

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