●いつでも出来たて提供、ロングライフチルド開始仏の食品会社と技術提携マルハニチロ宇都宮工場 マルハニチロ(東京・豊洲、伊藤滋社長)が宇都宮工場内に建設していた「ロングライフチルド食品ライン」が完成し、竣工式と見学会が19日行われた。10℃以下で45日間保存可能。冷凍されていないため、電子レンジで2〜3分加熱すれば出来たての状態で食べられ、廃棄ロスも大幅に減るなどのメリットがある。
保存料を使わず、素材の持ち味や風味、食感が出来たてに近い状態で提供できるのが特徴。しかも長期保存でき、店頭での廃棄ロスを極力抑えられる。価格は1人前350〜450円(オープン価格)。販売エリアは関東・東北。 工場の敷地内には既存の魚肉ハムソーや冷凍食品の宇都宮工場、化成品工場、物流倉庫などが併設されており、全体の敷地面積は3万u。 このうちロングライフチルド工場は建築面積3787u、延床面積5900uで平屋鉄骨造り。設備投資額は19億円(建物11億円、機械類8億円)。2つの生産ラインで1日当たり6万食を生産する。 祝賀会で伊藤社長は「ロングライフチルド食品の取り組みはマルハニチロの基本方針の1つ。これまでのテスト販売を通じ、確かな手応えを得た。新分野開拓者としての責任も感じており、格別の覚悟でスタートに臨む」と挨拶。 一方、フランスから駆け付けたフローリーミション社のレジ・ルブラン社長も「今までの取り組みが具現化した。大事なプロジェクトを共にすることができ、感謝している」と祝辞を述べた。 |
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