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今週の一本

●味の素冷凍食品、ポーランドに新工場  佐藤巳喜夫 (週刊冷食タイムス:15/04/14号)

餃子をEU市場に拡大

現地で9日盛大に開業式

テープカットする吉峯味の素冷食社長、
ヤボ社社長、日比味の素ヤボ社社長と
ヤボ社オーナー(左から)
 味の素冷凍食品はポーランドのJawo社(=ヤボ、スロンスキュ州チェンストホーバ市)との合弁会社味の素Jawo社の新工場を竣工、9日開業式典・祝賀会を盛大に開催した。駐ポーランド日本大使の山中誠氏夫妻や地元市長、ジェトロ・ワルシャワ牧野直史代表、多数の地元メディアなどが参加した。ヤボ社は餃子に似た冷凍ピエロギで欧州のトップメーカー。餃子はこれまで年間約300tの能力だったが、新工場の稼働により5倍に供給力を拡大する。

 味の素冷食からは吉峯英虎社長、新会社の社長を兼ねる日比聡専務マーケティング本部長のほか、高原弘執行役員海外事業開発部長兼海外法人管理部長、大田茂同マーケティング企画部長、味の素グループの欧州各社トップらが出席した。

 吉峯社長、日比味の素ヤボ社社長とヤボ社のR・カスプシツカ社長(新会社副社長)、オーナーのヤン氏がテープカット。日比社長は「両社の合弁でスタートする新会社は大変意義深い。日本の食文化は欧州でも急速に普及している。味の素グループはポーランドに生産販売拠点を持っているが、今回、新会社を通じて冷凍餃子などの製品をEU市場に提供する。味の素冷食はファンづくりを基本の一つにしており、新工場完成を機に欧州のファンを広げたい」と開業挨拶した。

 山中大使は「両国の関係強化の上で新会社誕生は喜ばしい。味の素グループにとって新たな生産拠点であり開発拠点という意味も深い」と祝辞。地元市長は「挨拶の中で味の素グループの進出と、新雇用創出を歓迎する」とコメントした。

 祝賀会の最後にヤボ社社長が日本語を含めて関係者に謝意を述べ、終了した。

 新工場は敷地4266u、地下1階地上2階、延べ3337u。1ライン。設備投資は約1.9億円。第1弾で@チキン&ベジタブルAポークBアップルの餃子3種を生産。能力は従来の年間約300tから1500tへと大幅アップ。ヤボ社は餃子風冷凍ピエロギで欧州の最大手。

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