●不二製油、冷食販売をフジサニーフーズに移管事業分割の一環、東京、大阪で業務用卸組織に対応 不二製油は冷凍豆腐、厚揚げ、がんもなど業務用冷食の販売業務の一部をグループの販売会社、(株)フジサニーフーズ(大阪府豊中市、大山元康社長)に4月移管した。 不二製油は持株会社制に10月1日移行し「グループ戦略機能強化」などを図るが、油脂、製菓製パン素材、大豆たん白の各事業は事業会社に分割する計画。今回の業務用冷食販売機能の移管もその一環。 当面は不二製油の冷食の主力販売先だった業務用卸の全国組織対応に取り組む。 業務用冷食の販売機能を引き継いだフジサニーフーズ(FSF)は本社が大阪府豊中市利倉3―12―12(〒561―0845、電話06―6865―8720)。取締役会長は不二製油で取締役執行役員営業本部長兼東京支社長を務めた池田正史氏、代表取締役社長は同じく執行役員営業本部第三営業部門長兼大阪支店長だった大山元康氏が4月1日付で就いた。 業務用冷食の販売業務は給食市場統括部と各支社支店の広域部門が担当。兼田陽彦氏が給食市場統括部長として冷食販売を統括する。FSFは本社・大阪支店と、九州支社(福岡県大野城市)、東京、名古屋、大分、宮崎に支店、札幌に営業所があるが、冷食販売は東京、大阪が担当する。 東京支店は東京都中央区日本橋箱崎町30―1、タマビル日本橋箱崎(〒103―0015、電話03―5623―6600)、冷食販売を担当する東日本広域部の部長は中田康久氏。 業務用冷食の販売業務はフジサニーフーズに移管したが、生産管理、商品企画についてはメーカーがフジサニーフーズと連携し行っていく。不二製油の製品まわりは事業本部営業部門第三部(森岡徹部長)が従来通り担当する。 不二製油は10月1日付で持株会社制に移行し@グループ戦略機能の強化A各地域に応じた価値創造力の発揮B経営人材の確保・育成――を図る計画。 フジサニーフーズは東京、名古屋、大阪、九州の製菓製パン素材の販売会社を統合し、2年前の13年4月、(株)フジサニーフーズとなった。 マーガリン、イースト、チョコレート、ジャム、フィリングなど製菓素材や一部冷食を含む関連食材を取り扱っており、販売会社として幅広いメーカーとの取り引きがある。 従業員194名、13年度売上げは220億円。 |
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