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今週の一本

●国分再編、低温カンパニー2社  木村健 (週刊冷食タイムス:15/07/28号)

地域密着、全国卸を具現化

 国分(國分勘兵衛会長兼社長)は卸基盤強化のため、来年1月1日付でグループ組織の再編を行うことを昨年末に発表しているが、このほどその概要が決まった。7社のエリアカンパニーとは別に、低温を扱うカンパニーを2社を設置したが、北海道と九州はエリアカンパニー内で低温を扱う布陣となった。窓口が明確になり、地域密着と全国対応の両立が期待される。

 現在の本社・支社・事業部とグループ各社からなる体制を、地域ごとに国分北海道(株)、国分東北(株)、国分関信越(株)、国分首都圏(株)、国分中部(株)、国分西日本(株)、国分九州(株)の7エリアカンパニー(AC)と、低温食品を扱う国分フードクリエイト(株)と国分フードクリエイト西日本(株)の2カテゴリーカンパニー(CC)、それを取りまとめるヘッドクォーターカンパーニー(HQ)に再編した。

 エリアカンパニー(AC)とカテゴリーカンパニー(CC)は、所轄エリア・カテゴリーにおける唯一の販売窓口となり、地域に根ざしたエリアマーケティングに加え、他エリアのAC・CCと連携し、全国レベルでの卸機能を発揮する。広域に展開する取引先は、取引先の本部所在地のAC、CCが窓口となり、他エリアのAC、CCと連携した体制を構築する。

 HQの国分グループ本社はグループ全体の仕入機能を持つと同時にAC、CCと他の事業会社を統制・統括・サポートする機能会社となる。フードサービス事業部と国際事業部、特販担当は、HQ内の事業部門とする。ただし、本社の仕入れについては、「AC、CCが担ったほうが良いと判断すれば、その限りではない」(同社)。

 國分勘兵衛会長兼社長は「組織再編は16年度から始動する第10次長期経営計画(2016〜20年)で標榜する“食のマーケティングカンパニー”及び“地域密着・全国卸”を具現化するもの」と語っている。

 第10次長期計画の詳細は策定中。

 チルド・冷凍・デリカを担当するのは、CCの国分フードクリエイト(株)と国分フードクリエイト西日本(株)だが、北海道と九州は既に母体企業の中でフルライン体制ができていたので、再編後もAC(国分北海道(株)と国分九州(株))が担う。将来的には、他のACの中にCCが移行する可能性は残している。

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