●トップ商品に磨きかける自社の強みをより強く
日清フーズ 日清フーズは秋の家庭用冷凍食品の新製品14品を今月27日から全国発売する。2005年に立ち上げた個食冷凍パスタ『弾む生パスタ』シリーズの麺を改良するなど全面的に刷新して「かつてない新食感を提案する」(同社)。高価格帯パスタ『青の洞窟PREMIUM』シリーズには2品追加し、ラインアップを拡充して「ブランド価値の向上を図る」(同)。 弾む生パスタは、シリーズ最大の特長である「もっちりとした食感」を追求し、「かつてない新食感」へと刷新する。また家庭では作るのが難しい高付加価値品として“素材練り込み”シリーズと“小麦全粒粉入り”シリーズを展開し、定番の洋風メニュー、和風メニューと合わせてラインアップを拡充する。 新食感を実現するため、@国内麦小麦粉とデュラム小麦のセモリナが織りなす新食感(小麦全粒粉入りシリーズを除く)Aこだわりの麺線押し出し製法Bパスタソースに合わせて、パスタの麺線(フェットチーネ、タリオリーニ、リングィーネ、スパゲティ)と配合を厳選し最適な組み合わせ――にこだわった。 弾む生パスタシリーズには、オーブンで焼いた香ばしさが食欲をそそるグラタン2品も発売する。このうち「かぼちゃとチーズのグラタン」は通常品の他に、ハロウィン限定パッケージも用意している。 誕生20周年を迎えた『青の洞窟』ブランドの、青の洞窟PREMIUMシリーズに「グリル野菜のボンゴレビアンコ」と「彩り野菜のパプリカクリームソース」の2品を追加発売する。 同社調べによれば「個食冷凍パスタの高価格帯カテゴリーは2012年度の13.3億円が、13年度は20.2億円、14年度は26.2億円と急伸している」という。同社の新製品2品の希望小売価格は540円(税抜)。 他に、中華麺の『二刀派』シリーズを新たに立ち上げて、「担々麺」と「ジャージャー麺」の2品を投入する。両品とも、好みに合わせて汁なし、汁ありの2通りの食べ方が選べる。 シマダヤ シマダヤは秋冬の冷凍食品新商品として業務用に冷凍麺3品を発売する。 生ラーメンと変わらない表面の粘りを持つ「『真打』ゆであげ本生ラーメン」は厳選したプライムハード小麦を使うことで、食感強化原料を極力抑えている。9月1日から発売する。 春に桜そばなど2品でスタートし、季節感の提案が好評な「『真打』旬香麺」シリーズは焙煎した黒豆の香りが特徴の「黒豆そば(国産黒大豆使用)200〈ミニダブル〉」と、みずみずしい香りの「柚子そば(国産柚子使用)200〈ミニダブル〉」の2品を追加した。いずれも8月1日から発売している。 家庭用冷凍めんは「野菜みそラーメン」を9月1日発売する。めんは国産小麦粉を使用、なめらかでコシのある生めん食感の太打ちめんを採用した。野菜も国産のキャベツ、白菜、玉ねぎ、小松菜、にんじんを合計105g使用した。特製スープは3種の味噌をブレンドし、ポークと野菜の旨味をきかせている。 明治 明治は市販用冷凍食品の秋冬新商品4品、リニューアル15品を8月下旬から順次全国発売する。 冷凍ピザには、2012年秋発売の『こだわりピッツェリア』シリーズに、「粗挽きブラックペッパー&ベーコン」(約18インチ、1枚115g)を新発売する他、2015年春に立ち上げた『デザート・ピッツァ』シリーズの第2弾として「アップル&カスタード」(同、1枚114g)を投入し、ピザの新しい食べ方、食シーンを提案する。 ピザは新商品の2品と、今回リニューアルする『こだわりピッツェリア』シリーズのマルゲリータ、4種のチーズの2品、『デザート・ピッツァ』シリーズのショコラ&ドライフルーツ1品の生地の配合を見直し、「小麦粉本来の風味ともっちり感をアップした」(同社)のがポイント。既存の売れ筋ピザ「明治レンジピッツァ&ピッツァ2枚入」と「明治ピッツァミックス3枚入」は、オリジナルのルウを合わせた特製チーズソースを使用することで、トッピングしたチーズのコクと香りをより引き立たせた。 デザート・ピッツァシリーズの新商品「アップル&カスタード」は、特製カスタードソースを塗った生地に蜜漬けのりんご、キャラメルチョコ、カリカリのアーモンド、シナモンパウダー、十勝産パルメザンチーズをトッピングした。電子レンジか、オーブントースターで調理する。 同社では「チャレンジ要素の高い商品だが、ピザの日、ボジョレーヌーヴォー、クリスマス、バレンタインデーなどのイベントに関連づけてアピールしていく」としている。 |
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