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今週の一本

●空前の和食ブーム、主役は魚  相模活 (週刊水産タイムス:15/08/24号)

シーフードショー 過去最高の出展

 水産業界最大の真夏のイベント――第17回ジャパン・インターナショナル・シーフードショーが東京・有明の東京ビッグサイトで盛大に開催され、19〜21日の期間中、多くの水産ビジネス関係者で賑わった。林芳正農水大臣も3年連続で会場を訪れ、各ブースを見て回った。

地方の活性化と輸出拡大もテーマ

 初日の開会式で主催者の白須敏朗・大日本水産会会長は「出展者とバイヤーのマッチングの場としてすっかり定着した。和食は今やユネスコの無形文化遺産に登録されるなど、世界的なブームが起きているが、和食といえば主役は“魚”。刺身、寿司、焼き魚、煮魚など“和食”の代表的な食材・商品を提案するシーフードショーはまさに“和食”の魅力を最大に発揮する展示商談会であり、海外からの出展者、バイヤーにも日本の素晴らしい食材・商品にきっと満足していただける」と強調した。

 また、「今回のシーフードショーが、水産物の消費拡大、地方活性化、輸出拡大への大きな後押しとなり、日本の水産業全体を元気づけ、“水産日本の復活”につながることを念願している」と語った。

 林農水大臣は「カラオケと同じように、今やスシ、サシミは世界で通用する日本語。シーフードショーの出展物が国内外の多くの来場者の目にとまり、ビジネスチャンスが拡大するよう期待する」と挨拶した。

様々な展示に来場者も大忙し
大手水産は品質の高さをアピール
 
 今回の出展者数は国内外783社で過去最高となった。

 マルハニチロは「北米の豊かな海の恵みを世界の食卓へ!」をテーマに、厳しい資源管理の下で圧倒的漁獲シェアを誇るベーリング海の天然水産資源にスポット。様々なニーズに応じて、最新の技術と徹底した品質管理で加工している取り組みを紹介した。

 日本水産は黒瀬水産の黒瀬ぶり、弓ヶ浜水産の境港サーモン・大山湧水サーモン・ブリ・サバなどを中心に紹介。国内水産資源へのアクセスと加工・販売までの一貫した活動については、金子産業および共和水産のブリやサバ、笹谷商店のサンマ・秋サケなどを紹介。魚に含まれる栄養成分やEPA・DHAの効能にもスポットを当てた。

 極洋は調達力、加工力をアピール。展示魚種はマグロ、カツオ、黄金カレイ、縞ホッケ、サバ、バサ、紅鮭、バナメイなどで、市販用商品ブランド「シーマルシェ」と業務用加工品「だんどり上手」シリーズ、四国で養殖している「本鮪の極」を展示した。

 試食は「地中海産本鮪」の刺身のほか、秋の新商品から「天然インドマグロタタキ」「オーシャンキング かにごこち」「白身魚の一口粉付け」「だんどり上手 うなぎ蒲焼き」などを日替わりで提供した。

マグロ解体ショーと試食が人気

 ノルウェー水産物審議会(NSC)はノルウェー産のサーモンやサバのメニュー提案のほか、日本での販路開拓をめざす活タラバガニを活きたまま水槽で展示した。試食のサバサンドも好評だった。

 アラスカシーフードマーケティング協会(ASMI)はアラスカ産水産物に関するPOPや冊子などの販促ツールを紹介した。また、今期拡販が期待されるベニザケ製品などを展示し、アピールした。

 日かつ漁協と全国鰹鮪近代化促進協議会は、天然ミナミマグロの解体ショーを行った。来場者に試食を呼びかけ、ブースが賑わった。資源回復への、日本の遠洋マグロはえ縄漁業者の取り組みも紹介した。

 ニチモウは原料供給から加工、販売までの一貫管理された自社グループ製品や協力工場で製造された水産加工品を出品した。
 特に今回は、グループ会社「はねうお食品」のたらこ・明太子の各種製品、具材を中心に、貝類などの寿司種、魚惣菜(煮魚・焼魚・漬魚など)、ツナ加工品、漁獲からサポートしている日本産水産物など、冷蔵ケースと冷凍ケース、常温展示台で幅広くプレゼンテーションした。

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