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今週の一本

●業務用卸4社が「(株)翌檜」設立  佐藤巳喜夫 (週刊冷食タイムス:16/03/15号)

共同で開発、販売

第1弾えびフライを立ち上げ

前列左から本多中本社長、GKS星屋社長、上野会長、大協食品松波社長、
後列左から本多亀岡常務、大和商会田中常務、大協食品加藤課長、GKS福堀取締役部長、大和商会田中社長、本多岡田常務
 東西の業務用卸4社が共同で設立した「株式会社翌檜」(あすなろ)首脳はそのねらいや事業計画などを8日大阪市内で発表した。

 参画した(株)本多(広島県福山市)の中本靖司社長、(株)ジーケーエス(岐阜市)の上野秋芳会長、星屋正史社長、(株)大和商会(大阪府堺市)の田中耕太郎社長、大協食品(株)(神奈川県川崎市)の松波達治社長と、各社の担当幹部が出席した。

 新会社社長となった中本靖司(株)本多社長は事業目的について「業務用地域卸として今後も生き残るため、商品の共同開発、販売に取り組み、個々の企業が力をつけることで業界の勝ち組となり、共通して加盟する日給連の発展にも貢献したい」と語った。

 既に独自商品第1弾として冷凍えびフライを開発しておりトライアル販売している。海外開発品。

 集まった4社は「本当に心を繋げる同志」(中本社長)。事業展開地域、売上げ規模、販売先などには違いもあるが「各社直販を主力としており、給食用食材を扱っている。直販は新会社の最大の強みだろう」(中本氏)。4社の売上げ総額は約200億円強。新会社はこの1割の20億円程度の取り扱いをめざす。

 4社合わせた従業員は約500人、2t配送車約200台、顧客先約2万軒。

 参画4社と仕入先メーカーで生販組織「翌檜会」を昨年10月立ち上げた。参加するメーカーは「対象を絞っており、現段階では数社」(中本社長)、今後増強する。卸店参加企業も「同じ志の仲間を今後募る」考え。

 翌檜(あすなろ)に参画した大和商会の田中社長は日本給食品連合会の元会長、ジーケーエスの上野会長は同元情報事業委員長、本多の中本社長は元副会長兼副委員長であり、大協食品の松波社長も同じ時期副委員長を務めている。
 
 会見で4社トップは「飽くまでも我々は日給連会員でもあり、4社が互いに力をつけて強くなることにより、日給連の発展成長に貢献したい」と再三強調した。

社長は本多中本氏、事務局を本多内に

 (株)翌檜(あすなろ)の概要は次の通り。

 ▽設立 昨年10月1日(事業活動は4月1日から)

 ▽資本金600万円(4社同額出資)

 ▽役員 取締役会長・上野秋芳ジーケーエス会長、取締役社長・中本靖司本多社長、取締役・田中耕太郎大和商会社長、同・松波達治大協食品社長、同・星屋正史ジーケーエス社長

 ▽事業委員会 委員長・岡田学本多常務、副委員長・田中万弥大和商会常務、委員・福堀和雄ジーケーエス取締役仕入統括部長、同・加藤文理大協食品課長

 ▽本社/事務局 広島県福山市明神町((株)本多内)、事務局長・亀岡秀史本多常務(毎月大阪で委員会開催)

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