●東北復興水産展に5000名が来場東北の幸が集まりアピール農水・復興副大臣「支援続ける」 東北復興水産加工品展示商談会2016が仙台市の国際センターで7〜8日開催された。東北の水産加工業者118社が出展。高品質な水産加工品を求めるバイヤーら5千名以上が集まり賑わった。 7日の開会式で主催団体を代表して東北六県商工会連合会の鎌田宏会長は「震災から5年が経過したが、喪失した販路の回復が思うように進まず、本当の意味での復興にはまだ時間を要する。本展示商談会は前回より規模を拡大して開催する。出展企業はこのチャンスを最大限に活用し、販路の回復・開拓につなげてほしい」と挨拶した。 来賓の伊東良孝農林水産副大臣は「出展した水産加工品は各地の加工業者が心を込めてつくった自慢の商品であり、多くの商談につながると確信している」と挨拶。長島忠美復興副大臣は「被災した水産加工業者は、このような機会を捉えてより良い販路を見つけて欲しい。これまで以上に水産加工業の繁栄のため支援する」と挨拶した。 村井嘉浩宮城県知事(若生正博副知事が代読)、三村明夫日本商工会議所会頭(青山伸悦事務局長が代読)が祝辞を寄せた。続いて関係者多数の手でテープカットした。 主催は復興水産加工業販路回復促進センター。同センターの構成団体は東北六県商工会議所連合会、大日本水産会、全国水産加工業協同組合連合会、日本水産資源保護協会。 青森・八戸地区は「八戸前沖さば」、「銀鯖」を前面に押し出し、〆サバやサバの燻製、漬サバなど高品質なサバ製品が並んだ。 岩手県の伝左衛門屋デジタルブックプリントは高度鮮魚保持輸送システム「旬感保冷便」を紹介。大槌町で獲れた新鮮な魚介類を、気温の影響を一切受けることなく川上から川下へ届けることができる。 宮城では震災後に養殖を再開し、食べごろを迎えているホヤをはじめ、ギンザケやカキなどの加工品、名産の笹かまぼこが出揃った。販路拡大をめざし若者や女性を意識したパッケージ、味付け製品が目立った。 |
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