●ニチレイフーズ、“極だつ”春巻を改良調理後の「油切り」不要に ニチレイフーズが今秋発売する業務用の目玉商品は、油切れの良さ、軽い食感の持続性、風味豊かなとろっとした餡――を実現した「本格中華 美味しさ極だつパリッと春巻」。昨年発売した「本格中華 具材極だつパリッと春巻」を改良した。同社によれば業務用冷凍春巻市場は同社が「極だつ」シリーズを投入したことにより、昨年2ケタ成長し「100億円を突破した」(福本雅志執行役員業務用事業部長)。同社の業務用冷凍春巻も2ケタ伸び「市場シェアは約50%とトップを維持。売上げは約55億円規模に拡大した」(同)という。
昨秋発売した「極だつ」シリーズは@パリパリ感と艶のある皮A具材感のある中具Bふわっと空気を含んだような手作り感のある形状――が特徴だったが、一部のユーザーから、大量調理する際の油切りに時間がかかる、という声を受け、これまでより若干きつく巻くよう調整。皮と皮の間に含まれる油の量を減らし、調理現場で油調した後の「油切り」工程を不要にした。 さらに中具の水分値を抑えることで、底面の経時耐性を強化し、パック詰めした際に底面が油で柔らかくなるのを抑制した。 餡は豚肉を増やし、XO醤と香味油を加えて味わい深く仕上げた。 既存の「極だつ」シリーズと合わせ、市場拡大とシェアアップをめざす。 また、この冬には最高品質を追求した「ニチレイスペシャリテ」シリーズに新商品を投入する予定。 福本事業部長は「これまで外食、惣菜向けに発売したが、事業所給食を刺激したい」とコメントしている。 家庭用は米飯商品さらに伸ばす ニチレイフーズは今秋、家庭用で「レンジでふっくらパラッと五目炒飯」や「えびピラフ」など、米飯商品全体で新商品・リニューアル品を投入し、主力カテゴリーをさらに伸ばす。 五目炒飯はご飯に卵をコーティングすることでさらにパラッとした食感と、香ばしさを出した。卵、ねぎ、焼豚など7種の具材を大きくした。 今春発売した五目炒飯は、60代の需要を喚起し、これまでの定番商品とは異なる客層をつかんだという。 「本格焼おにぎり」は特製醤油だれで品質を向上し、併せてパッケージを明るい基調にして親しみやすさを打ち出す。 10個入りの「焼おにぎり」は“発売25周年”とパッケージに表記する。 ピラフには「サイコロステーキピラフ」を新発売する。牛肉は豪州産を使っている。「えびピラフ」はすりつぶしたえびを加えてうま味をアップさせた。 「匠御菜」2品追加し、計5品に 新規需要創造の一環として、今春発売した食卓向けのおかず「匠御菜(たくみおかず)」シリーズに「特製ビーフカツレツ風。」と「特製牛肉どうふ。」を追加する。計5品のラインナップでブランド認知度をさらに高める。 “食卓のもう一品”としてラインナップする「選べるおかず」シリーズは、日本料理のプロが監修し、塩分を25%カットしてもおいしさを損なわない味付けにリニューアルした。「里いも煮」や「なすの揚げびたし」、「ほうれん草ごま和え」など7品ある。 弁当は品質と容量を見直す 弁当商材は主力品を中心に“品質”と“容量”を見直すことで満足度を高める。「お弁当にGood!かわいいとろ〜りオムレツ」はバターの風味を向上させ、「衣がサクサク牛肉コロッケ」は牛肉を20%増量した。「明太マヨポテトフライ」を新発売する。 「マルゲリータピッツァ」はチーズを約30%増量した。今川焼に「チョコレートクリーム」、グラタンに「蔵王栗かぼちゃグラタン」をそれぞれ追加する。これらの商品はハロウィン、クリスマス、バレンタインデーなどのイベントと連動させて提案する。 家庭用冷食は新商品7品、リニューアル品32品。いずれも9月1日発売、オープン価格。 |
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