●魚の祭典「食の都」で盛況シーフードショー大阪、水産業界の活性化促す
過去最高規模に 開催に当たって大日本水産会の白須敏朗会長は「出展者、バイヤー、地元の皆様が一体となるのがシーフードショーの最大の特徴。関西を中心に、全国にはこれだけ素晴らしい水産物があるということを知ってほしい。水産物を食べることで、消費者も、生産者も、水産業界も、ひいては日本全体が元気になれる」と挨拶。 特に今年のポイントとして、@インバウンド需要への対応A国産水産物の輸出拡大B未来を担う子供たちへの魚食普及――の3点を挙げ、「関西の底力でシーフードショーを大いに盛り上げていただきたい」と語った。 シーフードショー大阪は初回の出展者が132社だったが、今年は234社に拡大。来場者も初回の9000人から大きく増え、年々活況を呈している。 今回も高鮮度な魚介類、持続可能な漁業、品質の高い日本産養殖魚などが紹介され、特に西日本各地の「朝獲れ鮮魚」に注目が集まった。また、海外で人気の高い日本産養殖魚は独自の配合飼料による高品質な身質をアピール。積極的な試食を促した。 関西地区は訪日観光客(インバウンド効果)が年々増加傾向にあり、人気の高いユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)や、大規模な都市開発が続く“大阪うめきた地区”の経済効果などで、今後も一層の活性化が期待されている。 一方、空前の和食ブームに伴う日本食需要も世界で高まっており、食の都・大阪、和食の本場・京都という日本を代表する観光地を抱え、水産商材が活躍する可能性も拡大している。 ブースは「青森県つがる北部広域水産業再生委員会」「宮城県」「高知県」「ながさきしまねこプロジェクト」など自治体や組合・団体がグループで出展するケースが増える傾向にある。 会場中央に大きくスペースを確保した横浜冷凍は、ブルネイ産ブルーシュリンプの甘みと旨みをPR。ボイル海老のほか、焼き海老、しゃぶしゃぶ風などで試食を促した。 ニチモウグループは「浜から食卓まで」をテーマに総合力をアピール。近海魚の高鮮度化を実現する水揚げ技術や冷凍機を紹介した。 |
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