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今週の一本

●魚の祭典「食の都」で盛況  井出万寿男 (週刊水産タイムス:17/02/27号)

シーフードショー大阪、水産業界の活性化促す

年々出展規模が拡大する
シーフードショー大阪
 「第14回シーフードショー大阪」(大日本水産会主催)が22〜23日、大阪市住之江区のATCホール(アジア太平洋トレードセンター内)で盛大に開催された。関西地区最大級の食材見本市として定着し、2日間で1万5262人が来場。今回も選りすぐりの鮮魚や水産加工品、調理が簡便な水産食品「ファストフィッシュ」、極上の寿司商材など、全国各地から約2500品目が集結。量販店のバイヤーや外食店の仕入れ担当者との活発な商談が繰り広げられた。

過去最高規模に
こだわりの鮮魚や加工品が集結

 開催に当たって大日本水産会の白須敏朗会長は「出展者、バイヤー、地元の皆様が一体となるのがシーフードショーの最大の特徴。関西を中心に、全国にはこれだけ素晴らしい水産物があるということを知ってほしい。水産物を食べることで、消費者も、生産者も、水産業界も、ひいては日本全体が元気になれる」と挨拶。

 特に今年のポイントとして、@インバウンド需要への対応A国産水産物の輸出拡大B未来を担う子供たちへの魚食普及――の3点を挙げ、「関西の底力でシーフードショーを大いに盛り上げていただきたい」と語った。

 シーフードショー大阪は初回の出展者が132社だったが、今年は234社に拡大。来場者も初回の9000人から大きく増え、年々活況を呈している。

 今回も高鮮度な魚介類、持続可能な漁業、品質の高い日本産養殖魚などが紹介され、特に西日本各地の「朝獲れ鮮魚」に注目が集まった。また、海外で人気の高い日本産養殖魚は独自の配合飼料による高品質な身質をアピール。積極的な試食を促した。

 関西地区は訪日観光客(インバウンド効果)が年々増加傾向にあり、人気の高いユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)や、大規模な都市開発が続く“大阪うめきた地区”の経済効果などで、今後も一層の活性化が期待されている。

 一方、空前の和食ブームに伴う日本食需要も世界で高まっており、食の都・大阪、和食の本場・京都という日本を代表する観光地を抱え、水産商材が活躍する可能性も拡大している。

 ブースは「青森県つがる北部広域水産業再生委員会」「宮城県」「高知県」「ながさきしまねこプロジェクト」など自治体や組合・団体がグループで出展するケースが増える傾向にある。
 商材では「アナゴ製品」の出展が目立った。関連技術では鮮度を維持する「海水氷」が随所に見られた。
 京都のアイステーションには舞妓さんが登場。香り豊かなユズを入れた「柚子の里明太子」や鮮度抜群のチルド〆鯖を紹介した。

 会場中央に大きくスペースを確保した横浜冷凍は、ブルネイ産ブルーシュリンプの甘みと旨みをPR。ボイル海老のほか、焼き海老、しゃぶしゃぶ風などで試食を促した。

 ニチモウグループは「浜から食卓まで」をテーマに総合力をアピール。近海魚の高鮮度化を実現する水揚げ技術や冷凍機を紹介した。
 TATSコーポレーションは、三枚おろしをした後の中骨部分から、骨・筋・鱗・皮を見事に分離する魚肉用の骨肉分離機(製品名「チビ」)を披露した。

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