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今週の一本

●台湾産冷凍枝豆、今年は増産へ  木村健 (週刊冷食タイムス:17/03/14号)

日台懇談会で確認

昨年の台風被害乗り越え

「異常気象に耐える品種改良も行う」
と劉貴坪理事長
 台湾の冷凍野菜パッカーで組織する台湾区冷凍蔬果工業同業公会(劉貴坪理事長=永昇冷凍食品工業董事長)は、昨年の対日冷凍枝豆の供給量が前年比0.4%減の3万175t、金額ベースでは11.6%減の72億4568万円だったが、今年は増産することを明らかにした。9日に千葉市のホテルで開催した日台冷凍農産品貿易懇談会で台湾側が報告した。

 昨年の台湾は3回の台風で作物が多大な被害を受け、枝豆の原料の生産量も約7000t減少した。

 劉理事長は「日本向けの輸出は様々な努力により1300tくらいしか減らさずに切り抜けた。何より、2016年は無事故で1年間を過ごすことができた。安全安心はなんとかうまくいっている」と評価した。

 さらに、今後、地球温暖化による異常気象からは逃げられないとし、「もっと安定させるためには気候に合った品種、例えば暑さに強い品種を開発し、もし種まきが1カ月遅れても収穫できるように頑張る」と語った。

 一方、昨年のほうれん草の対日輸出量は前年の1527tから昨年は910tと大幅な減少を見せた。

 世界的に「EDAMAME」の認知が高まっていることもあり、枝豆は助成金などの政策により増産する方向にあるという。

 今年の枝豆作付面積は春作が4500ha(昨年は春作4204ha、秋作3454ha)、ほうれん草は120ha(昨年は130ha)の予定で、製品数量換算では春作の枝豆が25000t、ほうれん草は1200tを見込んでいる。

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