●ニチレイフーズ、顔ぶれ刷新、大櫛社長体制篠原、福本、竹永常務が支える ニチレイフーズは4月1日付の異動で大櫛顕也社長を中心とする新体制に移行した。常勤の取締役、執行役員13名中11名が異動するという大型の刷新。
大櫛社長を、利益の源泉を守る3常務が補佐し、池田会長がバックアップする体制となった。 池田氏は東日本大震災が発生した直後の11年4月社長に就任。家庭用、業務用で大型商品を次々に生み出し、大型投資で船橋第二工場を竣工稼働させたのを機に直営・グループ工場の生産効率を大幅に改善した。 また長年の懸案だった海外販売で利益確保のめどを立てる一方、将来の発展が見込めないグループ会社は清算するなど課題を解消する改革を相次いで断行。 今期の加工食品事業(=ニチレイフーズ)の営業利益は12月まで202%と倍増。3月期末には売上げ2057億円(3%増)、利益は140億円(76%増)と過去最高の業績を見込む。就任直後から「ハミダス」ことを求め、社内に定着させた。1956年8月生まれ、今年61歳となるのを機に社長を降りた。 大櫛新社長は管理畑で営業経験が少ない。 これまで広域事業部、業務用事業部、家庭用事業部など営業部門を管掌していた左東賢治専務が管掌を外れて取締役となったため、常務執行役員に揃って昇格した福本雅志業務用事業部長、竹永雅彦家庭用事業部長が商品と販売企画を直接担当し、北村次郎執行役員が広域事業部長、松尾哲哉執行役員が首都圏支社長として販売をけん引する。 北村氏は商品調達部長からの異動だが、支社長を経験しており、販売経験は長い。松尾氏は物流部長から首都圏支社長への抜擢。 生産統括部長は中野泰寿生産管理部長が昇格し兼務する。森工場長は宮本亮子氏が就いた。同社グループで女性の工場長は初。山形、船橋第二、同第三、関西の各工場長も新任に交代した。 大きな事業拡大が見込まれる国際事業部は篠原利和執行役員が常務執行役員に昇格し引き続き取り組む。篠原氏は家庭用事業部長として本格焼おにぎりを投入するなど、事業の再活性化に大きな役割を果たした。 |
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