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今週の一本

●伊藤マルハニチロ社長「さらなる成長へ」  井出万寿男 (週刊水産タイムス:17/04/24号)

魚栄会で強調

 マルハニチロの伊藤滋社長は20日開催の平成29年度マルハニチロ関東魚栄会(会長=芦澤豊横浜丸魚社長)で挨拶し、マルハニチログループの事業概況や今後の方針を説明した。

伊藤社長
 伊藤社長は「中期4カ年経営計画(2014〜17年度)は前半の『再生』から後半2年の『成長への挑戦』に入り、残り1年となった。前3月期は最大の成果を挙げた見込み。今後も誠実を旨とし、本物・安心・健康な『食』の提供を通じ、人々の豊かな暮らしと幸せに貢献する、世界に冠たる食品会社を目指す」と述べた。

 また、今年度は中期経営計画の最終年度であり、次期中計策定の年でもあることから「成長への総仕上げとともに、さらなる成長に向けた構想を練り上げ、助走を開始する年とする。食を取り巻く環境は世界的な大競争時代に突入し、我々を取り巻く事業環境もなお一層は厳しさを増すことが予想されるが、当社グループはさらなる成長に向けて、新たな一歩を踏み出していきたい」と強調した。

 前3月期の業績については「2月に上方修正した売上高8700億円、営業利益260億円、経常利益270億円を確実に達成できる見通し」とし、今年度も現中期経営計画の最終年度目標であった売上高9000億円、営業利益200億円に対し、「大幅増益を見込んだ計画を考えている」と語った。

 一方、今後の業界の対応について伊藤社長は「世界の変化の流れに柔軟かつ迅速に対応していくことが経営にとって重要。水産・食品業界を取り巻く環境についても刻一刻と変化している。特に水産物の持続可能性の問題については我々の事業に大きく影響している。世界の漁業生産が頭打ちになる一方、養殖が無尽蔵に伸ばせるわけではなく、資源管理は重要なテーマ。2020年の東京五輪・パラリンピックに向けて持続可能な認証水産物も確実に注目度が増すであろう。世界の水産物供給がタイトになる中で、新たな考え、行動、知恵が問われる。運命共同体であるマルハニチログループと魚栄会各社がウインウインの関係を継続して築いていけるかどうかも、そこにかかっている」と強調した。

 引き続き、中島昌之専務、各部の部長が今年の取り組み方針を説明。講演会、懇親会も行われた。

 これに先立ち、定例総会で挨拶したマルハニチロ関東魚栄会の芦澤会長は「マルハニチロとともに業界発展へ、ともに喜びを分かち合える1年にしたい」と述べた。

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