●海上でもスマホブロードバンド整備、陸上との格差解消へ
農水省など3省庁会議が中間報告 海上ブロードバンドとは高速で大容量の情報が送受信できる通信網。同連絡会議は昨年2月以来、課題の整理を行ってきた。 陸上では、大容量の情報通信インフラの整備が進み、家族や友人らとのコミュニケーションの手段としてSNSが普及している。一方海上では、衛星通信が利用されているが、海上需要の密度など陸上と異なる制約があるため、ブロードバンドの普及に関して、陸上と海上との格差が広がっている。 特に海上では、大容量の情報通信インフラの整備が課題。陸上と比べ、通信料金は40倍以上、通信速度は25分の1以下と、陸上とかけ離れた通信事情となっており、船員を確保する上でも海上での通信インフラの整備が急がれる。 まぐろはえ縄・海まきに朗報 同連絡会議は、船員・乗客が陸上と同じようにスマートフォンを利用可能な環境を目指し、利用者である船舶サイドのニーズも踏まえた海上ブロードバンドの普及方策を検討。課題として、@衛星通信サービスのさらなる高度化A普及に向けた周知の方法B利用者のニーズの把握・掘り起こしC事業者への情報提供――の4点を挙げた。水産庁は、海外まき網船や遠洋まぐろはえ縄漁船などへの海上ブロードバンド導入を支援する。 将来的には、船内でも陸上の家族、友達といつでもつながり、休憩時間にはスポーツなどの動画が低価格で楽しめる環境をめざす。3月を目途に報告書を作成・公表する。 |
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