●蒲鉾品評会賑わう全国の逸品かまぼこ850点が勢揃い
全かま連鈴木会長「年々レベルアップ」 例年は楽水会館が会場だったが、今年は2倍近く広い中部講堂で初めて開催した。会場内では「北海道・東北」「北陸」「関東・東海」「近畿」「中・四国」「九州・沖縄」の6地域に分けて商品を展示。かまぼこ業者のほか、市場卸や食品問屋などのバイヤー、学生ら約900人が来場し、気になる商品を試食して回った。 兵庫県南あわじ市のオキフーズは、トラフグの身をかまぼこに乗せた「淡路島のっけかまぼこ 3年とらふぐ」を出展。はの字(静岡県焼津市)の「粋なアジ天ネギ味噌仕立て」はかまぼこで鯵のなめろうをイメージした。 水野水産(宮城県塩釜市)はカワハギを原料にした珍しい揚げかまぼこを商品開発。かめばかむほどカワハギの旨みが感じられる。魚住かまぼこ店(新潟県上越市)は地酒の酒粕をスリミにブレンドした蒸しかまぼこ「酒粕の力」を出品。福島県いわき市の貴千は、フレッシュなトマトをカマボコに練り込んだ「トマボコ」や、サンマの身を50%使った「さんまのぽーぽー焼風蒲鉾」を展示した。 毎回、会場でひときわ目を引く細工蒲鉾のコーナーでは、志岐蒲鉾本店の「灯」など、日本画と見間違うほど完成度の高い作品が今年も展示された。 全かま連の鈴木博晶会長は「会場が広くなり、ゆったりと見て頂いた分、来場者の滞在時間が長くなったように感じた。目新しい商品も多く、メーカー同士の刺激になった。従来品も味や品質が改良されており、おいしさのレベルが年々上がっている」と展示試食会の成果を強調した。 |
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