●全かま連が窮状訴える原料スリミや人件費高騰で 全国のねり製品メーカーは原材料、包装資材、物流費、人件費など生産コストの高騰に直面している。全国蒲鉾水産加工業協同組合連合会(鈴木博晶会長)は「会員メーカーの自助努力の限界を超えており、製品値上げを実施せざるを得ない状況」と窮状を訴えるリリースを4月24日発表した。 原料の冷凍スリミは世界的な需要拡大によって品薄傾向にあり、特に米国産スリミの輸入価格は上昇傾向にある。 米国産スリミのAシーズン終盤となり、対日価格の商談が行われているが、「昨年に比べて一段の値上げ基調となっており、今後の仕入れ価格が高くなるのは確実な情勢」(全かま連)としている。 さらに、「人件費、塩や澱粉などの副材料費、包装資材費、物流費などが軒並み値上がりしている。2015年のスリミ高騰で収益が悪化し、生産コストの二重三重の上昇は会員メーカーの自助努力の限界を超えている」として、「品質と安全を維持して食卓に届けるために、製品値上げを実施せざるを得ない」と訴えている。 |
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