●テーブルマーク、全製造工程を自動化魚沼水の郷工場「第二工場」順調に稼働 テーブルマークは4月中旬に稼働した「魚沼水の郷工場第二工場」の報道向け見学会を先月27日午後、現地で開催した。当日は川越康史常務執行役員製造本部長が第二工場新設の背景やねらい、安永勝魚沼水の郷工場工場長が工場の概況を説明した。第二工場は約87億円を投じた最新鋭の冷凍うどん専用工場。3ラインで毎時3万6000食を製造。冷凍麺を製造する同社工場では最大の生産能力を持つ。副原料・資材の供給を含め、原料サイロから製品倉庫に至るまでの全製造工程を自動化した。加工現場はほぼ無人に近い。
川越常務は第二工場について「持続的な利益成長の実現を図るため、より効率的な供給を可能とした生産体制の構築を目的に新設した。2021年までに国内工場の製造ラインの新設・移設・更新を進める」と説明。また「2020年で供給停止となるフロン問題や、老朽化・耐震性の問題、分散している冷凍うどんラインの集約・整備がねらい」と語った。 さらに「主力の讃岐うどんは夏場に需要が落ちるため、稲庭風うどんも製造できるようにすることで、年間を通して生産性の高い工場に仕上げた。全工程の自動化は省人化に繋がり、システム管理を自動化することで品質の安定やヒューマンエラーの解消に役立っている」とし、「ここをモデル工場と位置づけ、他の工場でも展開したい」考え。 安永工場長は工場の概況について「魚沼水の郷工場は2017年実績でパックごはん(常温)0.9億食、冷凍うどん1.2億食を製造。当社グループ全体で冷凍うどん5億食を製造するうち24%をここで占める」と説明。全工程を自動化する中で、2009年の時間当たり6000食が18年は1万2000食(×3ラインで3万6000食)に拡大する。 4月から第二工場が稼働したことで「2018年は2億食、19年は2億5000万食以上の製造をめざす」(安永工場長)。 【魚沼水の郷工場 第二工場棟の概要】▽所在地=新潟県魚沼市十日町字八色原1687−7 |
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