●冷凍食品値上げへ業務用中心に2〜15%アップ 冷凍食品の値上げが3月から4月にかけて始まる。今回は業務用が中心。原料価格の上昇を理由としており、商品によって値上げ率は様々。各社の発表から見る限り、2〜15%と幅広いのが今回の価格改定の特徴。表にした10社以外でも「値上げの検討を進めている」ところや「個別対応としており、発表は控える」とするところも少なくない。年末に値上げを公表したのはマルハニチロと昭和冷凍食品。
マルハニチロは業務用冷凍食品の一部価格を来年3月1日出荷分から約3〜10%値上げすると先月20日発表した。 同社では値上げの理由を「食品原料全般の価格高騰、人件費、包装資材、物流費アップが続き、とりわけ水産物は世界的な需要増加に伴い、一部魚種で価格が高騰している。当社では生産、業務の効率化、原料の見直し、物流改善等を進めて製品価格の維持に努めてきたが、この厳しい環境下では現行価格を維持して販売することが厳しい状況となった」と説明している。 昭和冷凍食品、業務用冷食を値上げ 昭和冷凍食品は業務用冷凍食品の製品価格を4月1日納品分から約3〜15%値上げする。 同社では「原料・資材の調達方法の見直し、生産コストの削減に全力で取り組んできたが、企業努力では吸収できない大変厳しい状況となっている。引き続き高品質で安全安心な製品を提供するため、製品価格を改定することとした」と説明している。 業務用冷凍食品の値上げは、製品の一部を含め既に味の素冷凍食品、ニチレイフーズ、日本水産、テーブルマーク、ヤヨイサンフーズ、東洋水産などがすでに発表している。 値上げは検討中で、未発表の企業もある。 |
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