●セブン‐イレブン、前期の冷食2ケタ近い伸び客層・食シーンを拡大 セブン‐イレブン・ジャパンの前2月期の冷凍食品売上げは、上期が10.8%増、下期が8.6%増と、トータルで2ケタ近く伸びた。石橋誠一郎取締役が10日明らかにした。 上期は、昨年3月発売したセブンプレミアムブランド「すみれチャーハン」(税込267円)、6月に発売した「蒙古タンメン中本 汁なし麻辛麺」(321円)が、これまで冷凍食品を利用していなかった男性客の需要を獲得して売上げをけん引した。 下期は、カップ入りで、容器に移し替える必要がない米飯商品がオフィス立地など冷凍食品の売上げが比較的高くないエリアの需要を喚起したほか、皿代わりにもなる長方形の容器にサイズを統一したつまみ商材「おかづまみ」シリーズが新たな需要をつかんだ。 昨年11月の冷凍食品売上げは1.3%減と前年実績を下回ったが、12月は12.7%増と復調。今年1月、おかづまみシリーズのテレビCMを放映したところ、同月の冷凍食品は16.0%増、2月も19.0%増と跳ね上がり、高い宣伝効果があったと分析している。 直近4月の行楽シーズンでは、「手羽中から揚げ」が行楽客の支持を得て「花見期間中は断トツの売上げだった」(石橋取締役)という。自然解凍に対応しており、野外にも食シーンを広げたと手応えをつかんでいる。 今期は肉系商品が多かったおかづまみシリーズで「海老と野菜のアヒージョ風」(311円)を5月中旬、「なすの揚げびだし」(235円)を6月中旬にそれぞれ新発売する。 さらに物流の効率化を図る一環として、これまでバラ納品だった冷凍食品をケース単位の納品に切り替える。北海道エリアで今年1月下旬から先行して取り組んでおり、順次全国に広げる予定。 カウンターでカレーパンを発売 レジカウンターで常温販売するファストフードとして「コク旨カレーパン」(162円)を6月下旬に発売する。中具は市販品の1.5倍。コクと旨味、スパイス感を引き立てたカレールゥで他社製品と差別化を図り、朝食需要を取り込む。 既存の焼き鳥は5日間熟成した特製だれに変更し、より“強火・近火”で焼く。店頭販売時間を現行の6時間から8時間に延長する。6月上旬から順次販売エリアを拡大する。 |
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