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今週の一本

●ニチレイロジ、沖縄に進出  井出万寿男 (週刊水産タイムス:19/05/06号)

「那覇新港物流センター」開業

 ニチレイロジグループがテナント入りしている「那覇港総合物流センター(SPC)」が5月1日、沖縄県那覇市に開業した。那覇港管理組合が施設を整備し、SPCが運営する公設民営方式。東アジアの中心に位置する那覇港の地理的特性を生かした輸出入貨物の集約拠点として、新たな物流のネットワークを構築する。

輸出入貨物の集約拠点に

レセプションで乾杯の音頭を取る梅澤社長
那覇港総合物流センターの外観
 物流棟(3階)、事務所棟(7階)からなり、ニチレイロジグループは物流棟の1階部分をニチレイ・ロジスティクス九州(高松浩司社長)が「那覇新港物流センター」として立ち上げ、全国一貫物流体制を沖縄に広げる。

 全体の敷地面積は2万6401u、建築面積1万5370u、延床面積4万5828u。このうち物流棟の専有区画面積は各階1万495u、合計3万1485u。国内競争力を高める海上物流の拠点として、増大する那覇港の貨物量に対応する。

 低温物流の保管スペースとして整備されたニチレイロジグループの那覇新港物流センターはF級1万165t、FC兼用1850t、C級470tの保管庫と、広々とした2077uの荷捌き室(0度〜5度)を持つ。バースは18基(ドックシェルター4基、エアーシェルター14基)。

 トラック受付パネルで入退場情報をデジタル化したほか、監視カメラ15台を設置し、セキュリティに万全を期した。低温荷捌室は商品温度を維持し、陽圧システムで外気の侵入を防ぐ。このほかLED照明の採用や、自然冷媒(NH3/CO2)の導入で環境面にも配慮した。移動ラックの収容能力は2600パレット。入出荷検品精度の向上やペーパーレス化につながるタブレットを導入した。

 4月25日に那覇市内のホテルで開催された開設記念式典では、ニチレイロジグループ本社の梅澤一彦社長が乾杯の音頭をとった。

 梅澤社長は「低温物流市場の成長が見込まれる沖縄は、ニチレイロジグループの事業にとってポテンシャルのあるエリア。3PLの事業基盤をさらに強化したい」としている。

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