●トライデントオサベ、宮城・登米に期待の新工場白身フライやサラダフィッシュ製造 トライデント・シーフード・アジア・インク日本支社(東京都中央区、鈴木幸一支社長)と冷食メーカーのオサベフーズ(宮城県気仙沼市、澤英機社長)の合弁会社、トライデントオサベフーズは12日、宮城県登米市にある本社工場の竣工式を行った。
米国トライデントシーフード本社からジョー・バンドラントCEOやアレン・キンボール筆頭副社長らが来日し、天然アラスカ産スケソウダラを加工する日本での新工場の竣工を祝った。関係者約60人が出席した。 同工場は、トライデント社がアラスカで漁獲・加工した一回凍結のスケソウダラを原料に、白身フライや特殊加工のポーション「サラダフィッシュ」などを生産する。竣工式でバンドラントCEOは「アラスカの持続可能な資源を皆さんにお届けすることが長年の夢でした。美しく新しい工場でそれが実現できて大変うれしい」とアラスカ産スケソウダラ専門加工場の竣工を喜ぶと同時に関係者へ謝意を示した。 竣工式後に南三陸ホテル観洋(南三陸町)で実施した落成披露パーティーで、バンドラントCEOは女川町にカニカマ工場を新設するという新規事業について発表した。 トライデント日本支社と、女川の蒲鉾メーカーの高政の合弁会社・万石の粒がカニカマ工場(敷地面積2500坪)を女川町伊勢に建設する。今年6月中に着工し、来春竣工する予定。 バンドラントCEOは「新工場ができるのは、2011年の東日本大震災で大きな被害を受けた女川町。そこで再び事業ができることをうれしく思う」と震災当初から同グループが取り組む復興支援への強い思いを語った。 同グループの国内生産拠点は、トライデント科光フーズ(千葉県銚子市、サケ加工)、万石の粒(女川町、スケコ加工)、トライデント新潟フーズ(新潟市、魚卵加工)、トライデントオサベフーズ(登米市)に続く5拠点目となる。 |
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