冷凍食品(冷食)・冷凍野菜・お弁当の売上・取扱ランキング・ニュース
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●スーパーはPBが定着/欧州食品流通の最新事情
大場隆広
(週刊冷食タイムス:19/10/29号)
| 独デュッセルドルフ郊外にあるリドル | | リドルの冷食売場はPBの品揃えが豊富 |
水産タイムズ社は欧州食品流通視察セミナーをこのほど実施し、独デュッセルドルフと英ロンドン市内の大手食品スーパーを視察した。各社とも冷食売場を拡充し、調理用素材からレディミール(調理済み惣菜)までPBを豊富に取り扱っていた。
ドイツでは安売り業態のLIDL(リドル)を視察した。1973年に1号店をオープンし、現在は欧州を中心に約1万店を展開する。訪問したのはデュッセルドルフ郊外の店舗。大型駐車場を完備している。近年はスーパーマーケット化を進めていると言われるように建物のデザインは落ち着いており、洗練された印象を受けた。 冷凍ケースは20台ほどあり、上段がリーチイン、下段がクローズド型のタイプが多い。白身魚のフライやナゲット、パスタ、ピザ、パエリアなどを2〜3ユーロ(約240〜360円)の低価格で販売している。 PBが多いのが特長で「Shefselect」はチキンカレーやパスタなど時短に特化したレンジアップ商品が目立つ。「CULINEA」はナシゴレンやパエリア、ラザニア、ナゲットなどワンプレートやフライ商品が特長のよう。「DELUXE」はグルメ商品という位置付けにあり、鹿肉のステーキが6ユーロ(約720円)だった。
英スーパー最大手TESCOを視察
イギリスではスーパー最大手のTESCO(テスコ)を訪問した。1919年に設立し、現在は国内に3400店舗以上を持ち、海外は9カ国で展開している。2015年に過去最大の赤字を計上したため、最近は不採算店の閉店や韓国事業からの撤退など、経営の立て直しに注力する。日本には03年に進出したが、経営不振から13年に撤退した。 今回視察した店舗は閑静な高級住宅街セントジョンズ地区にあるミニスーパー型の「TESCOEXPRESS」。即食できるサラダやサンドイッチ、寿司が充実している。 営業時間は7〜23時とコンビニに近い。スライド扉の冷蔵冷凍ケースが並び、レディミールの棚にはカレーやパエリア、きのこリゾットなどが横向きに置かれていた。いずれも3.5ポンド(約500円)。ピザも横積みにされ、フェイスが見えない。価格は5ポンド(700円)程度。AJINOMOTOの「ベジタブルGYOZA」は7.2ポンド(約1010円)で販売していた。
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