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今週の一本

●上場水産卸4〜6月業績  松田陽平 (週刊水産タイムス:20/08/24号)

業務筋への販売減少で苦戦

 上場している水産卸売会社の2021年3月期第1四半期(4〜6月)は、コロナウイルス感染拡大に伴う飲食店などの営業自粛などの影響を受け、業務筋向けを中心に水産卸売事業の取扱数量が減少し、苦戦をしいられた。緊急事態宣言解除後は徐々に回復する動きもあるが、年末商戦に向けて不透明感がただよっている。
 

 中央魚類は水産物卸売事業で前年同期比15.3%の減収となり、セグメント損失を計上した。冷蔵倉庫事業、不動産賃貸事業でセグメント利益(約2.5億円)を確保した。
 東都水産の水産物卸売事業は取扱数量が減少して2割の減収、営業利益は97.1%減の200万円。冷蔵倉庫及びその関連事業の売上高は11.7%減少。カナダのエアロトレーディング社の売上げが減少し、営業損失を計上した。
 築地魚市場も取扱数量が減り、減収となった。組織再編や販売効率化、採算管理の徹底に取り組み、営業損失は改善した。
 OUGホールディングスの水産物荷受事業(うおいち)は14%の減収。セグメント利益は83.0%減の4000万円。市場外水産物卸売事業(ショクリュー)は外食・ホテル関連の販売が大きく減少して2割の減収。セグメント損失は6億8600万円となった。
 大水の水産物販売事業の売上高は前年同期比48億円の減収。セグメント損失は6100万円。飲食店やホテル、旅館向けの売上げが大幅に減少した。
 横浜丸魚の水産物卸売事業は前年同期比23.4%の減収。営業損失は7400万円。水産物販売事業の売上高は41.7%の減収。営業損失は7900万円。
 横浜魚類の売上高は、主に外食向けの販売が減り14.5%の減収。営業損失は800万円。

通期予想は4社が未定

 通期業績予想は7社のうち4社が未定としている。
 東都水産は通期の売上高1000億円(前期比15.2%減)、営業利益10億円(同25.6%減)としている。OUGホールディングスは通期の売上高3000億円(同6.2%減)、営業損失5億円(前期は14億3900万円の利益)を計画。
 横浜魚類は通期の売上高290億円(前期比14.5%減)、営業利益3000万円(同53.5%)を見込んでいる。

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