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今週の一本

●メーカー上期、冷凍食品は減収傾向  高橋尚徳 (週刊冷食タイムス:20/11/24号)

経費抑制、生産集中で利益は確保

 冷凍食品メーカー大手の4〜9月の冷凍食品売上げを見ると、コロナ禍で家庭用は伸長したものの、業務用が苦戦、トータルで減収を強いられたケースが大半だった。一方、利益面では経費の抑制、生産品目の集中による生産性向上で増益となったケースが多い。新型コロナの感染者数が上昇に転じていることもあり、下期も同様の傾向が続くと思われる。
 ニチレイ、味の素冷凍食品、マルハニチロ、日本水産、テーブルマークなどの大手は家庭用の販売が伸長したほか、生産品目を主力品に集中したことで増益につながったケースが多い。
 ニチレイの加工食品事業の売上げは5.0%減だったが、営業利益は1.5%増と増益。通期の営業利益も168億円と前年並みを計画している。
 味の素冷凍食品は業務用が落ち込み減収だったが、事業利益は31%増41億円と大幅増益。構造改革の成果で餃子、焼売の販売構成比が高まり、収益改善につなげた。マーケティング費用の抑制も効いた。
 マルハニチロは家庭用冷凍食品の売上げが8.2%増だったのに対し、冷凍食品を含む業務用食品が11.4%減と苦戦。業務用食品の営業利益は減少したが、加工事業全体では22.4%増と2ケタ伸びた。
 業務用メーカーの日東ベスト、ヤヨイサンフーズ、大冷は減収で推移しているが、福祉施設向けは堅調に推移している模様。
 業績改善には外食、学校・産業給食の復調が欠かせない。

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