●大日本水産会賀詞交歓会万全なコロナ対策で開く
会場入り口では2回の検温を行い、QRコード読み取り機による受け付けを行った。また、会場での飲食の提供は行わず、持ち帰り用弁当を配布した。 白須会長は主催者あいさつで、コロナ禍における最大の課題について「漁業者の経営支援と水産物需要の回復」の2つを挙げた。 需要回復の一助として開催した昨年のシーフードショーについて白須会長は「多くの漁業者や水産関係者からの強い切実な声に応えて開催した。従来の3分の1の規模だったが、コンパクトで中身の濃い商談会となった」とふり返り、「今後も展示商談会など、需要拡大に向けた取り組みを積極的に行っていく」と方針を示した。 昨年12月施行された改正漁業法にも触れ「水産改革が本格的に動き始めたが、漁船の老朽化や漁業就業者の減少などはコロナ禍でも進行しており、国内の供給能力は心もとない。水産物の安定供給という最大の使命を果たすため、構造改革が必要。国際競争力のある強い水産業を担えるだけの供給能力をしっかり構築することが重要」と指摘した。 白須会長は最後に「いずれの時代においても水産業界は様々な難局を乗り越えてきた。今回のコロナも何としても乗り越え、コロナに負けない水産業を確立するため、業界一丸で頑張っていきたい」と語った。 成長戦略を実行するスタートの年 農水省の野上浩太郎大臣は「70年ぶりに改正漁業法が施行され、水産改革が名実ともに実行の段階に入った。また、水産流通適正化法も成立し、今後、国内外の違法漁獲物の撲滅に取り組んでいく。水産資源の適切な管理と、水産業の成長産業化を両立させ、将来を担う若者に魅力ある水産業にしていきたい」などとあいさつした。 |
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