●福島県の漁業 進まぬ復興水揚げは震災前の2割弱
震災直後、東京電力福島第一原子力発電所事故の影響により、県内の漁協がすべての沿岸漁業と底びき網漁業の操業を自粛。2012年6月から、放射性物質の値が低い魚種の試験操業・販売を開始した。その後、漁業種類や対象魚種・海域を順次拡大し、2020年2月からはすべての魚種で試験操業を実施している。 20年9月から、相馬双葉地区では「がんばる漁業復興支援事業」を活用し、沖合底びき網漁業の水揚量回復をめざした取り組みを開始。5年後に震災前の5割以上の水揚げをめざすこととしている。
販路拡大については、福島県水産物競争力強化支援事業を活用し、「福島鮮魚便」の設置や「ふくしま常磐ものフェア」実施などに取り組み、福島産水産物の安全安心とおいしさなどをアピールしている。 令和2年度は「福島鮮魚便」を東京や埼玉の大型量販店13店舗に設置。「ふくしま常磐ものフェア」を5回(のべ141店舗)開催した。 コロナ禍に対応して、福島県産の水産物を使ったおいしい魚介料理をデリバリーとテイクアウトで味わえる「第1回ジャパンフィッシャーマンズフェスティバル 発見!ふくしまお魚まつりbyデリバリー&テイクアウト」を昨年11月に初開催した。準備した約1万食を完売するほど大盛況だった。 今月第2回を開催 今月18〜22日には第2回が開催される。期間限定店舗を新橋、新宿、浅草橋の3カ所に開設し、常磐ものを使ったメニューをデリバリー&テイクアウトで提供する。 |
||||||