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今週の一本

●環境配慮した食品「選んでいる」7割  松田陽平 (週刊水産タイムス:21/04/05号)

農水省、食育への意識を調査

 農林水産省は、食育に対する国民の意識を把握するため、「食育に関する意識調査」をこのほど実施し、調査結果を3月31日公表した。
 調査結果によると、3月31日に食育推進会議(会長=野上農林水産大臣)で決定された「第4次食育推進基本計画」(令和3〜7年度)で、新たな目標として加わった項目のうち、「産地や生産者を意識して農林水産物・食品を選ぶ人」の割合は73.5%(目標値80%以上)、「環境に配慮した農林水産物・食品を選ぶ人」の割合は67.1%(同75%以上)、「郷土料理や伝統料理を月1回以上食べている人」の割合は44.6%(同50%以上)となった。
 環境に配慮した農林水産物・食品を「選んでいる」(67.1%)と回答した人の内訳は、「いつも選んでいる」が17.9%、「時々選んでいる」が49.1%となった。
 「選んでいる」割合を性別で見ると、男性(57.9%)よりも女性(74.0%)が高かった。男女ともに、年齢が高くなるにつれて「選んでいる」と回答した人の割合が高い傾向は変わらず、最も高かったのは60代の女性(83.1%)、次いで70歳以上の女性(81.8%)となった。
 若い世代(20〜39歳)の男性では「選んでいない」と回答した人が5割(53.5%)を超えた。
 「選んでいる」と回答した人に、どのような環境に配慮した農林水産物・食品を選んでいるか聞いたところ、「近隣の地域で生産・加工されたもの」を挙げた人が73.7%と最も高く、「環境に配慮していることに関する表示(有機JASマーク、水産エコラベルなど)のあるもの」(45.5%)がそれに続いた。

コロナの影響で若い世代の食に変化

 新型コロナウイルス感染症の拡大前に比べて食生活が変化したかを聞いたところ、「増えた・広がった」と回答した人の割合が最も高いのは「自宅で食事を食べる回数」(35.5%)、次いで「自宅で料理を作る回数」(26.5%)となった。
 特に若い世代(20〜30代)では、「自宅で食事を食べる回数」(54.4%、全世代35.5%)、「自宅で料理を作る回数」(39.5%、同26.5%)、「家族と食事を食べる回数」(29.3%、同20.0%)、「通販(オンライン)を利用した食品購入」(20.0%、同12.8%)、「食に関する情報の入手」(19.0%、同12.9%)、「おいしさや楽しさなど食を通じた精神的な豊かさ」(12.7%、同7.4%)、「オンラインを利用して家族や友人と食事を共にすること」(7.9%、同2.8%)などの割合が全世代と比べて高くなった。

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