●魚類細胞の大量培養に着手マルハニチロ 開発契約を締結スタートアップに生きた魚提供
インテグリカルチャーは、細胞農業(細胞培養)が普及する世界の実現に向け、培養コストの低価格化と、細胞培養の大規模化技術の開発を行っている。 同社が独自に展開する食品グレード培養液と汎用大規模細胞培養システムは、これまで牛と家きんの細胞で有効性が確認されており、今回の研究ではこれらを魚類の細胞に拡張する。検証に必要な生きた魚(細胞)の提供をマルハニチロが担う。 マルハニチロは創業以来、「良質な魚タンパクの供給」を通じて人々の食と健康に貢献することを使命の一つに掲げてきた。細胞培養技術を駆使した魚類培養肉の生産が実現すれば「世界中で高まる魚需要に対して持続可能な供給手段を提供する可能性が広がり、環境負荷リスクの軽減につながる」(同社)。 持続可能な魚タンパクの生産へ この取り組みにより、同社は将来的に細胞培養技術によって作られた食品を手の届く価格帯で提供することで、商業化生産を世界最速で実現し、持続可能な次世代の魚タンパクを提供することをめざす。 |
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