●味の素冷食 新ブランド「For ATHLETE」立ち上げスポーツ栄養とおいしさ実現
|
「エナジーギョーザ」 |
中身が緑色の 「コンディショニングギョーザ」 |
(左から)下保寛専務、栗原秀文味の素社シニアマネージャー、岩崎裕新事業開発部マネージャー、石原敏章新事業開発部長 |
トップアスリート強化支援事業の取り組みと、手軽に調理して食べられる冷凍食品の価値を組み合わせ、味の素グループの技術と栄養サポートのノウハウを生かして立ち上げた。
開発に当たり東京五輪で金メダルを獲得した卓球の伊藤美誠選手、柔道の阿部一二三・詩兄妹をはじめ数多くのトップアスリートの意見をヒアリングし、たんぱく質、炭水化物が摂れて低脂質の餃子に仕上げた。
エネルギー補給に役立つ「エナジーギョーザ」と、体調維持に良い「「コンディショニングギョーザ」の2品。味付きなのでタレ不要。油・水なしの焼きのほか、煮る、茹でるに対応する。
柔道の阿部兄妹ら選手多く協力
新ブランドの開発に関わった味の素「ビクトリープロジェクト」の栗原秀文シニアディレクターによれば、五輪選手を含む日本のトップアスリート100人に「餃子の好き嫌い」を調査したところ「91%が好きと答えた」という。
柔道の阿部一二三選手は「中華を食べたい時、がっつり食べたい時は餃子」と回答。妹の詩選手は餃子のイメージとして「栄養が摂れる、量の調整がしやすい」とする一方、ニンニクの臭いは試合でも嫌われると指摘。「野菜が入っているのはありがたい」とした。
実際の利用シーンは部活動や運動会の弁当などをイメージしている。
スポーツ栄養活動から生み出された商品としてのエビデンスとして、公式サイトでは柔道の阿部一二三・詩兄妹のほか、水泳の入江陵介選手、バドミントンの奥原希望選手のコメントなども公開している。
下保専務、当社ど真ん中の仕事
下保寛専務(マーケティング本部長)は「For ATHLITE」立ち上げに当たり、同社のビジョンとして新たに加えた『食と健康の課題を解決し、人びとのウェルネスを共創します』に触れ「これは味の素グループが掲げるASV(Ajinomoto Shared Value)に基づくものであり、食と健康価値を担保している」と説明。
「健康と栄養を軸としたFor ATHLITEの提案は当社が取り組むべきど真ん中の仕事。しかもスポーツ栄養でもおいしくなければ価値はない」と指摘したうえで、第1弾として発売する餃子について「トップアスリートの多くが餃子は気分が上がると考えている」と紹介した。
また「東京五輪の選手村で世界のアスリートが当社の餃子を高く評価し、世界一、あるいは金メダルとも言われた」と触れ、これを機に一般消費者からの問い合わせが増加しているという。
エネルギー補給と体調維持2種
「For ATHLITE」第1弾は餃子2品種。
「エナジーギョーザ」は豚肉・鶏肉を使った中具を米粉の皮で包んだ。ビタミンB1と炭水化物がしっかり摂れ、効率よくエネルギー補給ができる。パンチが効いた味。1袋30個で525g(1個約17.5g)、税込み1200円。
「コンディショニングギョーザ」は大豆・鶏肉に菜種油と、野菜(ニラ、にんじん、かぼちゃ、ほうれん草、キャベツ)たっぷり。身体を作り良い状態に保つたんぱく質と、コンディションを整えるビタミン類(A、C、E)が手軽に摂取できる。30個720g(1個約24g)、1500円。
油・水なしで焼き、煮る、茹でるに対応。羽根つき。味付きなのでタレ不要。