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今週の一本

●組織変更「期待通り」の成果  木村健 (週刊冷食タイムス:21/12/21号)

ニップン冷食倍増は「具体的目標」

奥部長
 ニップンは今年4月1日付の組織変更で冷凍食品事業本部を新設し、さらに子会社だったニップン冷食2工場を自社直営の工場に組み入れた成果が出ている。
 これらの組織変更に伴う効果について、冷凍食品事業本部の奥能理士冷食営業部長は年末会見で「もともと意思決定のスピード化を目的としたもの。その点で期待通りの効果が出ている」と次のように語っている。
 「販売部門は手続きが簡素化されてスピード化している。一例では、CM放映も現場からの要望でスムーズに決まり、タイミングよく放映できた。生産については、冷食部門としてすぐに検討できるようになり、投資計画の要望に対する検討・回答が早くなるなど、冷食事業を伸ばすには効果的な組織になった」。
 組織変更前の冷食事業は一時的にパスタ類とスナックで部署が分かれていたが、「いったん分けることで、パスタ以外の分野も有望だということなど、いろいろなことが検証でき、明確になった」(同)と、いずれも想定通りの効果を得たとしている。

価格以上の付加価値で勝負する

 冷食事業の方針については売上げを今の2倍の規模にしたいなど、次のように語っている。
 「当社のパスタはトレー入りなので色々な付加価値を付けられる。様々な野菜が入っているオーマイプレミアム彩々野菜シリーズがその一例。今後も1食完結商品を中心に“価格以上の価値ある商品”という部分で勝負していきたい。また環境問題意識に応えた商品も開発していきたい。冷食市場は今後より高い品質の商品をどのようなコストで提供できるかがポイントになると思う。
 業務用は市場が回復しても新しい変化に対応できた店が伸びるだろう。当社はその部分についていけるパートナー企業をめざす。
 以前にも、冷食事業を2倍の規模にすると表明したが、これは夢でも希望でもなく具体的な目標であり、それに見合った環境を整えていく。
 販売面ではよりチャネルを広げる必要があるが、もっと柱になる商品を作らないといけないだろう。その目途はついているが、投資も必要であり、半年や1年でできるものではない。まだビジョンの段階のものもあるが、様々な施策を視野に入れている」。

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