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●極洋&伊藤忠 国産アトラン販売で協業
松田陽平
(週刊水産タイムス:22/01/24号)
RAS施設から安定供給
極洋(東京都港区、井上誠社長)は20日、国産陸上養殖のアトランティックサーモンの販売について伊藤忠商事と協業することで合意したと発表した。 極洋が販売するサーモンは、陸上養殖会社Pure Salmonグループの日本法人ソウルオブジャパン(東京都港区、エロル・エメド社長)が三重県津市に建設中の世界最大級の閉鎖循環式陸上養殖施設で生産されるもの。同施設で生産されるアトランティックサーモン約1万t/年(ラウンドベース)を同社と伊藤忠商事グループの両社で2025年から販売する計画。 極洋は「サステナビリティの観点から、資源アクセスの強化に取り組んでいる。今回の販売に関する合意により、国内で生産された鮮度の良いトレーサビリティが確保された生食用サーモンを全国各地に安定的に供給できる」とコメントしている。
| Pure Salmonが海外で展開する RAS施設 |
ミッション実現に向けた大きな一歩
ソウルオブジャパンは、環境や生態系への影響を最大限に尊重しながら、健康的で適正価格のタンパク質を地球に供給することをミッションに掲げ、「食料自給率の改善」「環境負荷改善」「地産地消による経済活性化」をめざして、持続可能で責任ある陸上養殖事業を展開している。 現在、閉鎖循環式陸上養殖技術(RAS)を用いた世界最大規模の陸上養殖施設を三重県津市に建設している。2019年にはソウルオブジャパンと伊藤忠商事はアトランティックサーモンの販売で合意している。 今回の合意についてソウルオブジャパンは「当社にとってミッション実現に向けた大きな一歩。今後もミッション実現をめざす輪を広げていきたい」としている。
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