●“水産日本復活”へつなぐ大水、創立140周年記念式典
大日本水産会は明治15年(1882年)2月、国内水産業の改良進歩を図ることを目的に設立された。当時は行政が未分化だったため、行政の代行組織として機能。以来、日本を代表する唯一の水産業総合団体として、黎明期より現在に至るまで業界をけん引してきた。 白須会長は「水産業が時代とともに変化していく中、本会は川上の漁業生産活動の支援から、川下の需要拡大活動など、時代のニーズに合わせる形で積極的に対応してきた。水産業界の振興・発展のため、政治・行政に業界の要望を伝えるとともに、進むべき方向へ業界をリードしてきた。現在、水産業界を取り巻く環境は引き続く不漁やコロナなど、かつてないほど厳しいが、大いに知恵と工夫を凝らし、この時代を乗り越え“水産日本復活”へとつなげていきたい」と呼びかけた。 さらなる発展を 永年勤続者表彰の後、マリン・エコラベル・ジャパン協議会の垣添直也会長は「日本の漁業はこれまで捕鯨、スケソウダラ、イワシと3つの山があった。魚を獲る産業から、資源から価値を生み出す産業となり、これからは持続可能な社会をつくるための貢献が求められている。オール水産の団体として大水のさらなる発展を祈る」とエールを送った。 |
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