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今週の一本

●横浜冷凍 マサバ養殖で茨城県と協定  井出万寿男 (週刊水産タイムス:22/04/04号)

養殖事業の実現性を検証

協定の証「フィッシュボード」に
サインした茨城県の大井川知事(左)と横浜冷凍の吉川会長
 横浜冷凍(横浜市、松原弘幸社長)は茨城県と「養殖産業創出に係る連携協定」を3月29日締結した。県庁内で締結式を行い、大井川和彦県知事、横浜冷凍の吉川俊雄代表取締役会長が協定書に署名した。
 茨城県の海岸線は地形的に養殖に不向きとされ、養殖事業は霞ケ浦、北浦などの内水面で行われてきたが、「水産業のさらなる成長化を図るためには、気象や天然資源の変動に左右されない養殖業の創出が不可欠」(大井川知事)として「いばらきの養殖産業創出事業」を立ち上げた。令和4年度はICT技術を活用した養殖業のビジネス化に向けた実証事業(2022年4月〜24年3月)を行う。
 魚種は茨城県栽培漁業協会で育成中のマサバ。今後、海面イケス(5×5×3.5m)4面を県内(場所は未定)に設置し、養殖用ICT機器の導入による省力化やコスト削減などで養殖事業の実現性を検証する。

ネットワーク活用してサバを販売

 事業のパートナーとなった横浜冷凍は、生産されたサバを同社の販売網を活用して採算性や事業の可能性を検証。実証事業を経て商業化が可能と判断された場合は事業主体を同社に移管し、茨城県内で養殖事業を本格的にスタートする。
 吉川会長は「数ある水産会社の中から選んでいただき大変光栄に思う。当社はサバの扱いで国内トップクラスにあり、ノルウェーでサーモン養殖事業も手掛けている。茨城県への協力によって地域振興に貢献でき、当社にとっても新たな事業への挑戦。一日も早く商業ベースに乗ることを期待している」と語った。

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