●RFFF 国内外で展開ロック・フィールド 需要見極め新工場も
――自社工場は3拠点あるが、RFFFの製造拠点はどこか。 古塚 神戸、静岡の自社ファクトリー(工場)で製造し、商品によって工場を使い分けます。揚げ物といわれるパン粉付けの冷凍食品は静岡のウエートが高く、ハンバーグやキッシュなど揚げ物系以外は神戸ファクトリーで製造します。 ――OEM生産は? 古塚 いいえ。自社工場で製造します。需要が供給のキャパシティを上回った場合は、新工場の立ち上げを検討します。 ――RFFFの中心価格帯を800〜900円としている。 古塚 チルド惣菜と単価は同様に考え、800〜900円を中心に高付加価値の冷凍食品を展開します。 ――第1弾商品を30品ラインナップした。最大何アイテムまで品揃えする考えか。 古塚 最多いくつになるかは決めかねています。35、40とアイテムを増やし、その後は展開を見ながら考えます。RF1ブランドで展開してきた冷凍食品がありますが、RFFFブランドに統合し再スタートです。展開を進める中でカテゴリー分類を行い、不足しているカテゴリーを加え、新商品づくりにチャレンジします。 ――プロダクトアウトとマーケティングに基づく開発商品のバランスは。 古塚 マーケットインというより、家庭の食卓をいかに華やかにするかをイメージし、クオリティーの高い冷凍食品を開発します。 ――冷凍食品に興味を持ったきっかけを伺いたい。 古塚 昔の話で恐縮ですが、大学生の時に冷凍食品工場でアルバイトをしていました。製造に関わったものが店頭で販売されているのを見ると、うれしかったことを覚えています。その頃から気になる冷凍食品を見つけると買って食べていました。就職は食品関連を志望し、工場の設備まわりで食の進化に関わることができればと思いました。 ――冷凍食品製造のきっかけは何か。 古塚 岩田弘三会長は冷凍食品市場の広がりを早くから認識し、冷凍スープにチャレンジしてみたらどうかと指示されました。そこで約10年前の当時、生産を担当していた私が製造に取り組んだ経緯があります。RF1ブランドで冷凍スープを発売したのが皮切りです。冷凍スープ以外にもアイテムを広げだしたのは約5年前です。 ――円安、コストアップで不安はないか。 古塚 エネルギーコスト上昇を懸念していますが、原材料の調達について現時点で不安はありません。 ――RFFFを海外で展開する可能性は。 古塚 子会社が上海に店舗を持っており、また香港に協業で運営している店舗があります。アジアをはじめ海外でも冷凍食品がこれから広がる中で、RFFFを香港などで販売する可能性はあります。 |
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