●大塚食品「ゼロミート」 外食で広がり冷食でも提供カ所が1年で3倍増
業務用は20年3月に発売し、現在のアイテムはハンバーグ(生タイプ含む)、ソーセージタイプ、ハムタイプ。その後、市販用とともに動物性原材料不使用に大きく仕様を変更したほか、食感や味の改良を重ねてきた。 ファミリーレストランの「デニーズ」は業務用のゼロミートハンバーグを使ったメニューを期間限定で一部店舗に採用していたが、全店のグランドメニューに切り替えている。今年9月からは、プラス50円で肉を使った一部ハンバーグメニューを「ゼロミート」に変更できるようにした。 (株)ポポラマーマは「ゆであげ生パスタ専門店ポポラマーマ」全89店のグランドメニューに業務用のゼロミートハンバーグを採用、ベジパスタとして提供している。 スーパーの惣菜売場ではロコモコ丼などに採用が広がった。コンビニでは、(株)沖縄ファミリーマートがバーガーやサンドに使い、県内の店舗で期間限定販売した。 外食店のメニューや惣菜売場のパッケージには「ゼロミート」のロゴマークを表記してブランドの認知度を高め、市販用製品の購買につなげる相乗効果をねらっている。 今年8月に発売した市販用冷凍カテゴリーは「鉄板焼きハンバーグ」2品と餃子の計3品。ハンバーグはアレンジしやすいようにソースで味付けしていない。餃子は10個入りで店頭想定売価468円ながら、餃子コーナーや健康志向製品を集めたコーナーで採用が広がっており、同社は「餃子と冷凍カテゴリーは親和性が高いと改めて感じた」と語っている。 大豆ミートのまんが本共同制作
非売品で、全国の小学校約2万校と公立図書館約3200館、児童館約800館に寄贈した。 小学校ではSDGsについての授業があり、児童のSDGs学習を支援する教材が求められている。そこで、まんが本を活用して「プラントベースで学ぶSDGs」と題したデジタル教材も制作し、無償提供した。 17ある目標のうち、「飢餓をゼロに」、「すべての人に健康と福祉を」、「気候変動に具体的な対策を」について、大豆ミートを具体例にしてSDGsとプラントベースフードの関係をクイズ形式で解説している。なぜ大豆ミートが必要なのか、楽しみながら理解を深めてもらうのがねらい。 大塚食品の社員が小学校に出前授業をする取り組みも開始した。大豆ミートを使った惣菜を児童と一緒になって考える機会を設けている。 アニメキャラクターPRに起用 さらに一歩進んだ取り組みとして、「ゼロミート」のPRに「ドラえもん」をはじめとした藤子・F・不二雄キャラクターを起用した。 |
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