●利益1億円減に留める味の素冷食4〜9月 苦戦した市販用は戦略変更
売上げは537億円で通期計画の1033億円に対し進捗率52%、前年実績との差は6%増。事業利益は35億円で通期計画72億円に対し進捗率49%、前年差は1億円減となったが利益を確保した。利益率は6.6%で0.5%減。 寺本社長は「冷食メーカー各社が増収減益と厳しい環境にあり、当社も同様」と受け止め方を説明し「目論見と違ったのは市販用が伸び悩んだこと」と表現。業務用5%増、キーアカウント(CVS等)6%増、同社が管理する海外(タイ、中国、ポーランド)は54%増と大きく伸びたが、国内市販用は2%減と減収。 市販用は主力の餃子、焼売、ハンバーグが伸長したが、戦略領域とする米飯とチキンが苦戦した。市場価格が軟調となっているのに対し、同社は価格を維持したのが苦戦の要因。 下期は苦戦した市販用の再強化を図り業績を回復させる考え。通期では当初計画を変えていない。 寺本社長は餃子について「1つの(主力)商品で伸ばせると捉えた判断が誤っていた。餃子は新製品を含めトータルでは前年を超えている。今後は価格ではなく数量を伸ばすことで売上げを伸ばすことに軌道修正する。生活者のニーズの多様化に対し、市場にないもので新たな価値を提案する」と語った。 焼売異物問題でクレームはない 寺本社長は市販用ザ★シュウマイで発生した異物混入に関し「影響の広がりは避けられないと判断、顧客、取引先に迷惑をかけないよう極力早めに公表した」と経過を説明。発表後約10日間で大きなクレームは寄せられていないと語った。 |
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