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今週の一本

●成長産業化へ一致団結  松田陽平 (週刊水産タイムス:23/01/09号)

大日本水産会が賀詞交歓会

マルハニチロの伊藤会長の発声で
三本締め
 大日本水産会(白須敏朗会長)は5日、新年賀詞交歓会を東京・赤坂の赤坂インターシティAIRで開催した。鈴木俊一財務大臣、浜田靖一防衛大臣らの水産関連議員や農水省・水産庁の幹部、業界関係者が多数出席し、新年のスタートを切った。
 新型コロナウイルス感染対策を徹底するため、昨年に引き続き事前登録制の着席形式で実施した。
 白須会長は主催者あいさつで「業界最大の使命である水産物の安定供給を実現するために『人・船・資源』が重要」と指摘。日本かつお・まぐろ漁協のYouTube配信が新規就業者確保につながった事例や、老朽化する漁船の代船建造の必要性などについて説明し、「今年は漁船漁業の再構築の年にしたい」と意欲を示した。また、MEL認証が急激に増加していること、魚食普及を目的とした大日本水産会のホームページのアクセス数が昨年200万件に達したことなどを紹介し、「消費者ニーズの変化をとらえ、的確な魚食普及に努めたい」などと語った。
 来賓の鈴木財務大臣は令和4年度補正・5年度当初予算が合計3208億円と前年度対比で微増したことに触れ、「与党の先生方のバックアップに加え、業界の皆さんからの要請があったからこそ、これだけの予算を確保できた。厳しい環境だが、水産日本の復活に向けて今年は重要な一歩となる年」と語った。
 そのほか、浜田防衛大臣や自民党の石破茂水産総合調査会長、勝俣孝明農水副大臣、公明党の横山信一参院議員、自民党の滝波宏文水産部会長らが祝辞を述べた。
 中締めとして、大日本水産会副会長を務めるマルハニチロの伊藤滋会長が「今年も厳しい環境が予想されるが、水産業が成長産業となるよう、力を合わせ頑張っていきたい」と語り、三本締めを行った。
 中締め終了後は、歌手の八神純子さんが登場し、賀詞交歓会で初めて歌唱を披露した。

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