●ノルウェー産スクレイ 日本初上陸イオンが販売開始 おいしさで感動を
ノルウェー沿岸で産まれたマダラは、そのまま沿岸域に生息するものと、バレンツ海に移動し、成熟してから産卵のためにノルウェー沿岸に戻ってくる2種類に分かれる。産卵のために約1000qの道のりを泳いでノルウェー北西部のロフォーテン諸島周辺に戻ってくる旬の大西洋マダラを“放浪者”という意味の“スクレイ”と呼んでいる。 長距離を移動するスクレイは、きめ細かくフレーク状にほどける独特の食感とすっきりとした味わいが特徴。NSCのヨハン・クアルハイム日本担当ディレクターは「欧州のミシュランシェフもその品質・おいしさを高く評価し、『タラのロールスロイス』とも呼ばれているブランド魚」と説明する。 スクレイを加工・輸出する日本レロイの四ツ井幸希社長は日本までの輸送経路などについて説明し「ぜひ日本のみなさんにもスクレイを新しい食べ方で楽しんでほしい」と語った。 イオンリテール食品本部水産商品部の松本金蔵部長はスクレイの販売を決めた理由について「初めて試食した時に今までにない衝撃を受けた。お客様においしいという感動を与えられると確信し、販売を決めた。次世代までに魚食文化を継承するために、おいしさで感動を与えたい」と説明した。 ノルウェーで漁獲される大西洋マダラのうち、“スクレイ”という名で販売できるのはわずか10%前後。▽船上での活締め▽水揚げから12時間以内に加工・パッキング▽0〜2℃の温度帯で貯蔵保管▽皮目がきれい――といった厳しい品質基準を満たさなければ、スクレイの品質保証タグは付けられない。沿岸の加工場を“スクレイパトロール”と呼ばれる品質検査員が巡回し、品質チェックを行っている。
イオンは関東・北信越・東海・近畿・中四国の「イオン」「イオンスタイル」のうち約60店舗で毎週末(土日)を主体にスクレイを販売する。 |
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