●マルハニチロ 介護食事業で中国進出現地での生産・販売を本格化 「介護良品」展開 マルハニチロ(東京都江東区、池見賢社長)は介護食事業で中国に本格進出することを22日発表した。現地グループ企業、パートナー企業と協業し、中国国内で生産体制を確立。すでに病院医療向けの販売を開始している。6月からはシルバーサービス関連施設への販売をスタートする。
中国における65歳以上の人口は、2021年末時点で中国全人口の14.2%に当たる約2億人に上り、2035年には60歳以上の人口が4億人を超える見通しだという。 一方、中国では「介護食」という概念が浸透しておらず、咀嚼や嚥下機能が低下した高齢者に対し、日本のような介護食を提供する病院医療施設は少ない。在宅介護向け商品のラインアップも限られ、今後、高齢者向け食品市場の急成長が期待される。 中国での生産・販売体制は、部署横断型の新しい事業スキームとなる。マルハニチロの商品開発と技術指導のもと、山東省のグループ企業と協力企業が生産。マルハ上海が販売企画・管理・販促支援を行い、代理店を通して@医療関連AシルバーサービスBリテール――の3ルートへ販売する。 濱崎部長は「日本で培った知見やノウハウを現地パートナーと共有しながら、ともに社会に貢献できるような事業にしていきたい」と展望した。 「介護良品」、在宅 向けも順次展開 商品名は「介護良品」。日本国内で展開している同社の「メディケア食品」に相当。UDF(ユニバーサルデザインフード)の物性基準に準拠しながら中国でも展開する。 |
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