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今週の一本

●関西に初のピカール 人気は定番のクロワッサン  御調陽光 (週刊冷食タイムス:23/06/20号)

下期に「プティ」数店/茨木では品目拡大進める

開店初日には多くの人が売場スタッフの商品紹介に耳を傾け、
ずらりと並ぶ商品に興味を示した
ミネ社長
 イオンサヴールは大阪府茨木市の「イオンスタイル茨木」のリニューアルに合わせて冷食売場内に「プティピカール茨木」を15日出店した。冷食専門店「Picard(ピカール)」の出店は関西初。同地区では今下期に数店の「プティ」出店をめざす。
 取り扱いアイテムはクロワッサンやマカロン、エスカルゴなどの人気商品のほかブランド認知の拡大をめざすBIO(有機)商品のフェースを大きく取り、90品をリーチイン扉7枚分に品揃えした。
 ミネ・デミルカン社長は今後の関西の展開として今下期をめどに「プティピカール」業態で数店舗の出店をめざすことを開店初日の店頭会見で明らかにした。
 同店では売場のフェースを調整し、取扱いアイテムを100品へ広げるほか、シーズンに合わせて一部商品を改廃する。
 ミネ社長は初の関西進出に茨木市を選んだ理由として大阪のベッドタウンで単身からファミリー層まで幅広い層が周辺に住んでおり、食に関する情報感度が高いこと、京都や神戸からもアクセスしやすいことを説明した。
 同社の鍛冶克博店舗事業部部長兼プティ事業部部長によると今回の出店にあたり、関西エリアでの催事やテスト販売は実施していないがEC事業の購買データを基に出店したという。

物流や売場運営でイオンR協力

 開業から数日はイオンサヴールのスタッフが現地で売場や品出しに対応するが、今後はイオンサヴールと情報共有しつつ、イオンリテールが店舗を運営する。
 商品の物流は今まで自社物流を活用していたが、関西進出にあたり、イオンリテールと初めて共同での取り組みを開始した。商品価格に物流費はプラスオンせず、関東と同価格で提供する。
 リーチイン扉には読み込むと商品情報にアクセスできるQRコードを掲示している。この取り組みは関東の店舗で5月から開始した。
 開店初日、買物客はクロワッサンの試食販売に興味を示したり、スタッフの説明を受けながら商品を吟味したりする様子が見られた。
 ミネ社長は「朝から賑わっており、改めて情報感度の高さを感じた」と今回の出店に手応えを示した。
 クロワッサン、マルゲリータ、マカロンといった単品に加えて、開店を記念して販売したマカロンとじゃがいものクリームグラタン、保冷バックをセットにした詰合せの動きが良かったという。

冷食売場全体も尺数・品数増加

 「イオンスタイル茨木」の冷凍食品売場全体の品揃えもリニューアルしている。ロック・フィールドの「RFFF」ブランドや地域の名店の商品などを新たに品揃えした。
 ピカール商品を含む売場全体で尺数を271から323に、取扱いアイテム数を1000品から1300品に拡大した。

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